ゲンゴロウさん、こんにちは、葛貫です。
> 最近、葛貫さん、芸術家に思えてきてます。
> 葛貫さん、道を誤ったのではないでしょうか(←冗談、笑)
生活に密着した実用的なものを使い手が愛着を持ってくれるように
丁寧に綺麗に作り、修理もできるような職人になりたいと思ったこ
とはあるけれど、芸術関係は選択肢になかったな(笑)。
> つまり、葛貫さんが「あぁ」と納得してしまえること、とは、
> 瞼(まぶた)を閉じても、見えるということですよね〜。
> ほんと、そうですよね。またまた、なるほどぉ、、です。
ルドンは、「私の独創性はすべて、目に見えるものの論理を可能な
限り目に見えないものに役立たせることによって、ありそうもない
存在たちを、本当らしさの法則に従って、人間的に生きさせること
にある。」という言葉を残しているそうです。
瞼を閉じた時に見えるものを、本当らしく、人間的に生きているよ
うに描きたかった、ということでしょうか。
ゲンゴロウさんの投稿をきっかけとして、この歳になって改めて
ルドンの絵を見直したのですが、彼が晩年、死の2年前に描いた
「The cyclops」http://www.odilonredon.net/cyclops.html
という「もののけ姫」に出てきたダイダラボッチを連想してしまう
ような絵にとても惹かれました。若い頃は見過ごしていたのにね。
cyclopsは、ギリシャ神話に登場する大地の女神ガイアと天空の神
ウラヌスを両親とする一族で、腕力に秀で、優秀な建物や武具を作
ることを得意としていたのに、醜いという理由から、ヘカトンケイ
ル族と共に、ウラヌスによって地下に閉じ込められてしまったそう
です。後に、ゼウスによって開放されたそうです。
海のニンフに惹かれた一つ目の巨人キュクロプスの一人ポリュぺモ
スの目は、彼が若い頃に描いていた目より、暖かく柔らかい眼差し
を持っているようで、何か、安心しました。
では。
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