[BlueSky:06021] Re: 株式会社による農業経営が解禁


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Sat, 07 Aug 2004 16:16:41 +0900

こんにちは、葛貫です。

澤口さんwrote:
> 日本の農地はアメリカやオーストラリアのような大規模農地とは異な
> り、極端に言えば田一枚、畑一枚違っただけで微気象や地味が異なっ
> てくるわけですが、大規模産地で品質を揃えようとすると、どうして
> も化学肥料と農薬の多投に頼る他なくなるでしょう。

こういう方法では、いずれ連作障害が起こるのではないのでしょうか。

ゲンゴロウさんが書いていらした嬬恋村のキャベツについては、
昨年の10月に、「農薬は減らせるか 〜大キャベツ産地の挑戦〜」
という番組がNHKスペシャルで放送されていたのを思い出しました。

この番組では、従来、キャベツの収穫までに平均39回散布されてい
た農薬を、19回に減らそうとする試みが紹介されていました。
(国の基準によると、従来よりも化学合成の農薬の使用回数を半分
以下に減らしたものを、減農薬栽培というそうです。)

農協の指導員が巡回し、病気の発生状況を把握し、各々の農家の相
談に載っていたのですが、長雨・冷夏に見舞われた年で、19回を越
えない範囲で、いつ、どの農薬を散布するか、タイミングを見はか
らうのが、如何に大変なことか。わずかな傷みも許さない市場、病
害がひろがらぬよう畑のキャベツを処分する様子、減農薬栽培を諦
めて20回目の農薬を散布を決断する農家の出現等々、いろいろな情
景が映されていました。

単一の作物を大規模栽培するという方法は、土地も人も疲弊させる
方法なのかもしれませんね。


面白い農業経営をしている人がいるな、と思って見た番組に、
平成16年度に、第33回日本農業賞の個別経営の部で受賞した
http://www.zenchu-ja.org/JAnewHP/ja-zenchu/nougyousho/
石川県の番場睦夫さんの米作りについての番組がありました。
http://www.nhk.or.jp/hot/onair_old/index.html

この方は、自ら小売店に出向き、消費者のニーズを把握し、自然
食料品店むけの無農薬玄米から、外食産業向けのさめてもおいしい
お米まで6種類の米を作りわけていらっしゃるそうです。土壌にあ
った米作りを計画的に行うことで、4人で、数か所に散在する合計
180枚の田んぼ(30ha以上)を耕作できてしまうんですね。
http://banba.pos.to/index.html

> 極端に言えば田一枚、畑一枚違っただけで微気象や地味が異なっ
> てくる

という条件下も、経営者の才覚次第で、こなせないこともないのな
のだなぁ、と思った次第です。

澤口さんは、農業経営の株式会社化に、取り組まれないのですか(^^ ?
既存の農家が、株式会社化することで得られるメリットってなんな
のでしょう?


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