[BlueSky:05906] Re: 05901 スギ花粉症予防イネ栽培実験計画について


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Wed, 12 May 2004 11:39:20 +0900

こんにちは、葛貫です。

中澤さんをはじめ管理人グループの皆様、MLシステムの改善、
ありがとうございます。
普段、その存在をあまり意識することがなく、当たり前のように
使わせて戴いているのですが、システムを好適な環境に維持する
のは、大変なんですね m(_ _)m。

中澤さんwrote:
> スギ花粉症予防効果ペプチド含有イネという遺伝子組換え作物の
> 「隔離ほ場における栽培、保管、運搬、廃棄及びこれらに付随する行為」
> が計画されているのだそうです。隔離といっても密閉するわけでは
> ありませんし,イネは風媒花だったと思うので,実施されたら
> 遺伝子汚染の危険がありそうな気がします。

申請書等の概要に、

4.花粉の生産量、稔性、形状、媒介方法、飛散距離及び寿命
花粉は風により飛散するが、自家受粉が他家受粉に優先する。花粉
の飛散距離は、糯品種への粳品種の混入試験では、両者の距離が
15m までは混入が見られたが、20m 以上では混入が見られなかった。
花粉の寿命は3 〜5 分である。」

とありました。

それを考慮して栽培条件が整えられていたとしても、私も何か、野
外試験は嫌だなと思います。何故なのだろう。

> 気持ち悪くて不味そうなコメを主食として食べるなんてことは,想像する
> だけでも嫌です。

これは、リスク評価や、リスクコミュニケーションに関する知識を
持っていらっしゃる中澤さんの、この組み換え稲に対する情緒的な
面も含めた総合的な反応(?)ということになるのでしょうか(^^;。

そういえば、昨日、「組み換え小麦の開発中止 反対受け米モンサント」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040511-00000038-kyodo-soci
という記事をみかけました。

> 「食と農シンポジウム」の後の飲み会で北海道の農家の方から
> 聞いた記憶があるのですが,金がかけられる農業技術というのは
> 技術者の自己満足で,農家も消費者もそんなものは求めていない
> というようなものが多いそうです。これもそうなんじゃないかと
> 思いますが,如何でしょうか。


自分自身、花粉症で、毎年、鬱陶しい思いをしているので、
「アレルゲン自体を用いず、T 細胞エピトープ部分にIgE抗体との
結合部位やB 細胞抗原決定基を含まないようにして投与するもので、
アナフィラキシーショックといった副作用がなく、簡便に適用でき
るという特徴をもっている」という第2世代の抗原特異的免疫療法
には、魅力を感じます。

特殊な機能を持つ物質を含む稲を作ることで稲作農業に新たな展開
を、みたいなことを考えているのかもしれませんが、この物質が本
当に有効なら、野外で栽培する稲にこの遺伝子を組み込んで食品と
して売り出すより、この遺伝子を組み込んだ細菌をタンク培養して
この物質をとり医薬品または特定保健食品として売り出した方が
抵抗が少ないのではないかな、と思いました。


別の話になってしまうのですが、昨日の朝、テレビで玄米の美味し
い炊き方が放送されていました。

“玄米”をおいしく食べよう!
http://www.nhk.or.jp/hot/onair_old/20040511/20040511a.html

免疫機能は、腸の状態の影響を受けるという話をきいたことがあり
ます。アレルギー症状の緩和には、いろいろなアプローチの仕方が
あるんでしょうね。



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