[BlueSky: 5850] メルマガ虫虫・・・新生産システム


[From] "genngorou" [Date] Tue, 2 Mar 2004 01:10:14 +0900


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新生産システム
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工場長 「困った。新型ロボットを60兆台、2年以内に作れ
      という指示が来た。」
技術長 「え?30兆台ですか?」
工場長 「ふむ。」
技術長 「え〜と、一つのラインで、1分間に一台だから、
      ラインを60ライン作れば、1秒間に1台が出来ますね。
      なんか、できそうだけど。。。」
工場長 「オレもそう思った。しかし60兆秒かかる。」
技術長 「え〜と、、、10000億分で、166億時間で、約7億万日で、
      えーーー!189万年!!!」
工場長 「そっ。」
技術長 「そりゃー絶対に無理ですよね。」
工場長 「そっ。。」
技術長 「・・・・なんだ!冗談ですか!もう!」
工場長 「いや、冗談ではなく、この設計図のロボットなら出来るらしい。」
技術長 「ええ!・・・なんだか、このロボット、普通ではないですね。」
工場長 「そっ。」
技術長 「胴体の真ん中に、なんかミニ工場みたいなのがありますね。」
工場長 「そっ。。。で、これが、このロボットに組み込むプログラム。」
技術長 「え〜と。。何?何?
      ・・・・何がなんでも自分と同じ複製を作れという
      プログラムのような?」
工場長 「そっ。それを見ると、どうやらこのロボットは、一日に一台
      自分と同じ型のミニ複製ロボットを体内で作り、
      そのミニロボットは自分を組み立てる。」
技術長 「ふ〜む。」
工場長 「でだ。私たちは一体、何台のロボットを作ればいいかだ。」
技術長 「もし、一台作れば?そのロボットは、、え〜と。。
      ・・・・。 な、、、なんと!!!」
工場長 「そっ。」
技術長 「たったの50日で、60兆台のロボットが出来る!!」
工場長 「そっ。」
技術長 「こ、これって。。。新しい生産システムじゃないですか!
      どんな大工場でも200万年かかる生産を、
      この自主生産ロボットシステムでは、たったの2ヶ月。。。」
工場長 「そっ。」
技術長 「じゃあ、出来ますね。困ることはない!」
工場長 「オレが困っているのは、それじゃあないんだよ。困るのは
      未来。」
技術長 「え〜と、考えられることは、、この生産システムだと、一変に、
      大工場などいらなくなりますね。つまり、オレ達はいらないっ
      てことになるなぁ〜。。。。う〜ん、それは困りますね。」
工場長 「それもあるが・・・」
技術長 「他に困ることが?」
工場長 「考えて見ろ!このロボットを一台作るとだ。約一年後には、
      どうなるか?」
技術長 「え〜と、一年後の台数は、え〜、、この地上の物質のほと
      んどがこのロボットになる。な、なんと。。。
      誰ですか?この新システム型生産を考え出したのは?」
工場長 「先日、新たに作られた生産システム考案コンピュータ。」
技術長 「え?!」
工場長 「そっ。」
技術長 「それって、、」
工場長 「そっ、そういうことだ。」
技術長 「困るどころの話じゃないですね。。」
工場長 「・・・・・」
技術長 「そうか、、オレたちも、、これだったのか。。。。」
工場長 「そういうことだな。。。」
技術長 「・・・・・・・・・・」

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     ゲンゴロウ
      gengorou5656@yahoo.co.jp
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