[BlueSky: 5801] Re:5792 信頼の閾値


[From] Sawaguchi Yuji [Date] Thu, 19 Feb 2004 11:19:22 +0900

澤口@一升金です。

Y.kuzunukiさんの<200402161233151jTSIr@nifty.com>から
>5300円の検査費用は、牛1頭から得られる純益に対して、どの位の
>割合を占めることになるのでしょう。
日本で肉として流通する牛は
・和牛(黒毛和種、褐毛和種、日本短角など)
・F1その他(黒毛とホルスの交配種、ヘレフォード、アンガスなど)
・乳雄(ホルスの雄)
・廃用牛
などがあります。
だいたい、日本ではと畜・解体費用が運搬料こみで4万円くらいかか
りますが、検査費用はこれに上乗せの形になります。
牛の庭先価格は
・素牛代
・餌代や放牧代
・牛舎、トラクタなどの減価償却
・種付け料、薬代、保険料
・移送料
・農家のマージン
などで決まるわけですが、一番安いのは日本短角やヘレフォードを通年
放牧したケースでしょう。
この場合
・素牛代:6万円
・放牧料:300円×100日=3万円
・濃厚飼料:100円×100日=1万円
・その他諸費用:3万円(これをどうするかが経営スキル)
計13万円ばかりが最低限の売り渡し価格になります。
これに先ほどの解体費用を入れると、17万円ばかりが小売りに渡す場合
の出荷時原価となりますね。
日本短角やヘレフォードは20万円ないし30万円くらいで取引されます
ので、粗利は3万円ないし13万円、純益はその1/3くらいですから、
多くて4万円ばかりと推定されます。
アメリカではおおざっぱに上記計算が1/3くらいではないかと思われます
ので、1頭あたりの利益は多くて1万円、5000円の上乗せの影響度が違
う(頭数も違うが)わけです。


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