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□ ＭＡＩＬ ＭＡＧＡＺＩＮＥ □
□ 虫は虫なりに一つの考え □
□ GENGOROU □
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人は鏡、ゴミにもなる、花にもなる。。。
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私は十代の頃、なにか気取っていてあまり多くの人と言葉
を交わそうとはしなかった。その反動でか、二十代のころは、
人とたくさん話しをしたが、それでもこころから話すことはしな
かった。また、その二十代、三十代の反動か、この十年ほど
の私は、なにかを求めるように人捜しをしてきた。・・・・しかし、
私が望む人に出会うことはなかった。
私は、あまり根気があるほうではないが、なぜか、この人
捜しだけは、ずっと続いた。
そんな、ある時、私は、「私が探している人とは、どういう人
なのか？」を私が知らない事にきがついた。・・・考えてみた。
私は、私の心のセンサーが鳴ることを期待しながら人探をし
ていたので、具体的に、自分がどういう人を求めているのか
を知らなかったのだ。
考えてみると、私の探している人というのは、そう、神様、
あるいは、サンタクロース、あるいは、ずっと昔に亡くなった
私の祖父の様な、そんな人。私は、そんな人を捜していた
のだった。
それは、とても難しい人捜しなのではないかと思うようにな
った。あきらめの気持ちから、「もしかすると、私がそういう
人になり、自分だけの世界で満足するしかないのではない
か？」と思うようにまで、なった。しかし、私は自分のことば
かり見つめ、甘えた人生を送ってきたので、自分が神様、
あるいはサンタクロースの様な人間に、間違ってもなれる
はずはない。それに、私は、もう、人生の半分以上を消化
してしまっている。
そう思ったとき、私は、「もう、求めるのは遅い」ことに気が
ついた。私は、もう求める歳ではなく、与える歳になってい
る。
私の考えの十八番（おはこ）に、こんな考えがある。「なれ
なくても、それに近づこうとすることが大切。近づくうちに、
副産物が私を救ってくれる」。。。私は、自分が求めてきた
人になれなくても、その方向に進み始めることは出来る。
数年前から、そう思い始めるようになった。すると、どうだろ
う、不思議なことに、私の前に、私が探していた人が、次々
と現れるようになった。そして、なんと、過去に私が触れた
人の中にも私が探している人が少なからずもいたというこ
とに気がつき始めた。
人は鏡、、だった。。。
自分が望む人になろうとして、私がその姿に、すこし近づ
こうとすると、人の中に、私の望んでいた人がすこし現れる。
−−−
この世界には、きたないゴミもあるが、きれいな花もある。
人のあらを探し、ゴミを見て過ごすと、この世界がゴミの
世界に見え、自分はゴミの世界にいるように思えてくる。
反対に、花ばかりを見続けると、ゴミが見えず、花だけの
世界に生きているように見える。
人には、見えるものしか見えないという感覚と、それによ
って生まれる「人なりの世界」があるようだ。
私が人に、ゴミを見せると、その人はゴミの世界にいると
思いはじめ、自分自身もゴミだと思い始めるようだ。。。
その世界が嫌な人は、去って行く。
私が人に、花を見せると、その人は花の世界にいると思
い、花のようになろうとするようだ。世界はゴミだ！と思っ
ている人は、やはり去って行く。
−−−
最近の私は、どこでも誰とでも、出来るだけこころから話そ
うとしている。もともと心を持たない私には、なかなか難しい
ことだが、もう一度、人生の勉強をする気持ちで、多くの人
から学ばなければと思っている。。。。
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ゲンゴロウ
gengorou5656@yahoo.co.jp
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