[BlueSky: 5742] Re:5735 緊急提案「学


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Thu, 29 Jan 2004 11:59:09 +0900

和尚さん、こんにちは。

> ついさっき飛び出しまして、現在東京の南青山に逗留しております。

お仲間と時間を忘れて語り明かして、門限破りなさらぬように(笑)。

> これは終生そこに居たものしか知らない(農業環境技術研究所の人も
> 当日まで知らないイベントでした)物事です。ただし、既に述べた凄い人々が
> びっしりと居ましたから、彼らが彼らの言葉で後世に残してくれるでしょう。
> 本当に問題なのはこれからです。

そういうものなんですよね、本当は。
演劇とか、コンサートとか、シンポジウムとか、その場を共有した
者にしか伝わらない質感ってあるのでしょうね。
偶々、その場に居合わせたことで、それ以前と、ものを見る目、
感じ方が変わってしまうなんてことも起こるんだろうな。
お薦めのもの、DVDにも、そのような要素があるような気がして、
ちょっと怖くて、まずはシナリオを読みました。ここ数日でDVDを
見る予定です、なんて言ったら、そんなことしている間に、老いて
しまうよと、お笑いになるだろうな(^^;。

> 今考えているのは、ジュニア・インターン・ドクター制度と言うのはどうでしょう。
> 中学生や高校生のなかの凄い人に奨学金を出して、プロと一緒に研究をしてもらう。
> うちにはそのための施設も設備もあります。問題は、その凄い若者をどうやって
> 選ぶかということです。間違っても現在の学校に依頼してはだめですね。
>
> これは相撲部屋のノウハウが生きるのかもしえません。

> 彼らには給料を払って本物の国家プロジェクトを分担してもらいます。
> 日本のどっかにそんな人が居るはずです。

うまく機能していない組織を変えるために、外側から批判したり、
内側から変えるように努力したりすることも大切だけれど、別系統
というかバイパスをつくってしまって、競合させるというのもあり
だなと思います。飛び級より面白そうですね。

そうそう、NHK BSの1月17日の「地球に好奇心」で、「放浪職人“
ヴァルツ”が行く 〜ドイツ・若者たちの大工修行〜」という番組
が放送されたそうです。

ドイツには、中世からつづく親方(マイスター)が、国家資格とし
て残っていて、ドイツの子供は小学校卒業後、ギムナジュウム=大
学のコースか、中学=職業訓練校のコースかを選ぶことになるそう
です。職業訓練校を卒業して、国家試験に合格すると職人の資格が
あたえられるそうです。そして、さらに3年間の実務経験をつむか、
遍歴修行をすると、マイスター試験(難関)を受けることができ、
それに合格すると社会的ステータスの高いマイスターの資格を得る
ことができるそうです。

日本でも、伝統芸能・工芸の世界には、このような制度が残ってい
るのかな。

そうそう、今迄の仕事の総決算として、源氏物語絵巻きを織物の技
術の粋を尽くして作り上げようとしている102歳の西陣の織り元の
話が放送されていました。布地の向こうの物が透けて見えている様
子を布に織り出すため、納得が行く質感が出るまで、職人さんと一
緒に、妥協はしない、自分が、生きている間に仕上がるかどうかな
んて問題じゃないと新しい織り方を考えていらした。それを支え、
実現しようとする人達が、その工房に集まっていた。すごいですね。


稲垣さん、調理師学校を出れば、料理人になれるわけじゃないです
よね。意味の少ないお説教を何時間もネチネチ聞かせるより、観て
盗め、身体で覚えろ、みたいな親方に出あわれましたか?
お客さんからのフードバックを受けながらの独学ですか?
なんて、あまり踏み込んだことを、うかがうのは失礼かな、と思い
つつも、聞いてみたくなってしまったりして・・・

> これは絶対に実現させます。日本中の学校を巡っても世界を巡っても。

-・-・ --・-、-・-・ --・-、
ダレカイマスカ、キコエテイマスカ

伝わりますように



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