[BlueSky: 5696] Re:5687 個人と社会


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Mon, 26 Jan 2004 11:39:19 +0900

こんにちは、葛貫です。

[BlueSky: 5687] の補足です。

> >> 2.陸 斉. 2001. わが国の環境学習の現状と課題. 長野県自然保護研究
> >>    所紀要. 4, 別冊5:5-17.

> この紀要を読んだこと、その抄録と感想を[BlueSky: 3600]に
> http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/mllogs/bluesky/3600.html
> 書いたことを思い出しました。

2年半ほど前に、この紀要を読んでみたいと思ったのは、この本に
かかわっていらっしゃる方や、参照されている文献を書かれた方々
が、学生時代に「場」を共有したというか、これからどうなってい
くのかなとワクワクしながら、その場の隅っこの方につながってい
たことがある方々だったからです。

当時は、環境教育どころか、その下地になる環境に関する研究の方
も、まだ、叩き台ができておらず、強く叩いてしまったら、折角、
つくられつつある叩き板(膜?)が砕けてしまう、育ちつつある芽
を殺してしまわない程度の力加減で叩いて育てていこうよ、みたい
な感じがありました。四半世紀が経ち、当時の学生だった方々は、
社会の中堅となり、一番、現場に近いところに身を置き、実務的に
働いている。その方達が、どのようなコンセプトで環境教育に関わ
ろうとしていらっしゃるのか知りたいなと思ったからです。

> 学校で行われることを考慮し、現場の先生達に親和的な学校的・
> 教師的な認知枠を援用したものと思われるが、 環境問題の解決に
> 役立つ「環境学習」を目指すなら、そのようなパラダイムがどの
> 程度妥当であろうか?という視点も織り込まないと「環境学習」が
> 無効になってしまうと思われるのだが

たとえ、叩き台となるカリキュラムを提供したとしても、それに固
執しているわけではなく、そのもとになっているパラダイムをも、
外側から見ることができ、現存する組織にフィードバックを返せる
人材を育てる「場」をつくりだし、発展させる方法を模索している
のだと、この紀要を読んで思いました。

# 関心がある方は、長野県自然保護研究に問い合わせれば、紀要
の閲覧方法を教えて下さると思います。




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