葛貫です。
荻野さん wrote:
> 私にはやはり、同じ話のように思われます。
主に,養老さんは個人の脳から,正高さんは個体間の相互関係から,
読み解こうとなさっているように思われました。
> 養老氏は、ここでは、
> 右手と左手が逆の立場=悩みがあってハッキリしない状態
> =本来当たり前の状態
> であるのに、それをみんな避けている。
> (つまり、悩みのない、わけ分かった(つもりの)状態を志向している)
> それはまずいのではないか。と論じています。
>
> 葛貫さんは、
> 右手と左手が違う方向を示す状態
> (=養老氏が、本来当たり前だがみな避けている と考える)
> に、大人があるとしている。
> この時点で養老氏とは前提がまったく逆になっている。
↑の観測者は他者です。
本人は,辻褄があう行動をしているように思っていても,他者から
見ると,「君に内在する悩みや迷いは,まる見えだよ」というよう
な行動を往々にして取っていることがある,というのは,養老さん
の前提と逆になってしまいますか?
> そしてさらに、
> 「そのからくりを十分に承知した次世代が育っている。」
> つまり「わけ分かっている」若者が出てきている、と考えている。
> 養老氏は、そういう(わけ分かったつもりの)状態こそがまずい
> と考えているのだと思いますが・・・
前例を見ていれば,自分の「分かったつもり」に遊びを持たせる
智恵と柔軟性を持った者も出てきてもいいのではないか,と思うの
ですが,どうでしょう。
> したがって、葛貫さんは、養老先生とほとんど逆の認識
> ということだと思いますが、それにしては、話の流れは、
> 養老氏の考え方を受けてそのまま流しているような書き方のようだし・・・
> 逆なら逆で、きちんと整理して書かれれば良い。
> 今回のようなことでは、「バカの壁」の内容を
> 誤解される方もあるかもしれないと思います。
他者から見た私がそうなら,そうなのかもしれませんね。
気をつけます。
> 今回ちょっと細かく書きましたが、もし、
> 「そのカラクリを十分に承知し、適当に利用しつつ、
> 新しい文化を模索しうる、しなやかで、したたかな次世代」
> だけを抜き出して、
> 「誰が何を承知しているのか、単なる知ったかぶりっ子では?」
> とかだけだったらどうか・・しかし、そのほうが良かったか・・・
> あまり細かく書いて、葛貫さんが投稿を控えたりされたら
> それは、本意ではないし・・・・だから反論は難しい。
お気遣い,ありがとうございます。
【5550】の返信相手である横山さんは,↑のフォーラムに参加してい
らしたので,つい書いてしまいました。他の方には,文脈を明らか
にせず,いきなり一文を引用するような投稿をしてしまって,申し
訳なかったなと思っています。ごめんなさい。
では。
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