こんにちは、葛貫です。
driadさん[5426]:
> 個人で蓄積できるものは高が知れているので
> 社会の構成や皆の暮らし方の形で蓄積するために
> 若い世代にとってもこういう話が問題になるんでしょ…
[5432]:
> 制度による再配分ってのはなにかと大変そうですね…
阿部さん[5434] :
> 一応の答としては、自分の寿命が尽きる頃までは自律的に存在する、お金を
> 産み出すシステムです。具体的には、自分の生存を保証してくれる人間や業績
> 好調な法人ですね。
driadさんは、税、年金等、何らかのかたちで徴収されたお金の
再分配、立法や行政に関係する部分、阿部さんは、それとは別に、
生活費を確保する個人の才覚・努力の部分について考えていらっし
ゃる、ということなのかな。
少し、色彩の違う話なのですが、10月12日21:00に放送された
「文明の道 第6集 バグダッド・大いなる智慧の都」」という
番組( http://www.nhk.or.jp/bunmei/ )の中に出てきた、
イスラム教のワクフという制度の話が面白かったです。
裕福な人が、病院、貧窮院、水飲み場、モスク等の公共施設と市場
(いちば)を併設した建物を寄進する。公共施設には人が集まり、
市場が賑わう。市場で商いをしている人達は、公共施設の運営費と
して、売り上げの1割ほどを寄進する。市場がにぎわえば賑わうほど、
公共施設のサービスが充実し、さらに人が集まって、都市が発展す
る・・・・という循環で、モンゴルに滅ぼされるまで、バグダッドの町
は栄えたそうです。
公共施設の設置・維持管理をしていたのは、国の役人ではないんで
すね。
当時の税制がどうなっていたのかわからないのですが、国に納める
税とは別枠でこのような宗教的な寄進が行われていたのでしょうね。
プラスの循環をつくりだすこのシステム、すごいですね。
[5425]で紹介して下さった『ラダック 懐かしい未来』って、どん
な本だろうと思って検索してみました(SFかと思ったの(^^;。)
ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ著 山と渓谷社 1600円(税別)2003年
つい最近、出版された本なんですね。
「懐かしい未来へ 伝統智を活かした未来のオルタナティブ」
というサイトhttp://adf.jp/~af/ に、和訳本の出版の経緯、序文、
プロローグ、等々が載っていました。面白そうですね(^^)。
では。
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