[BlueSky: 5431] 10/19 琵博シンポ「いま、生きものとのつきあいを考える」


[From] NAKAI Katsuki [Date] Tue, 14 Oct 2003 16:08:55 +0900

琵琶湖博物館の中井と申します。
期日が迫っており恐縮ですが、次の日曜日(10月19日)に開催されるイベントのお知
らせをいたします。
複数のメーリングリストに流しておりますので、重複受信された方はご容赦ください。

【琵琶湖博物館 企画展シンポジウム】

 シンポジウム「いま、生き物とのつきあいを考えるー外来生物から見えてくる課題
−」を、以下の要領で開催します。このシンポジウムは、当館で11月24日(月・祝)
まで開催の第11回企画展示「外来生物 つれてこられた生き物たち」に関連して催さ
れるものです。
 現在、外来生物をめぐってさまざまな問題が指摘されるようになっています。その
解決に向けての方向性に関しては、多くの人々の認識は“基本的”には共通してきて
いるように思います。しかし、相手は命ある生き物であるがゆえに、他の環境問題の
解決とは異なった心理的な抵抗が生じることで、合意形成における対立も見られます
。今回のシンポジウムでは、こうした心のわだかまりをいかに「整理」していくか、
そのための考え方のヒントが得られれば、と主催者側としては期待しています。パネ
リストの人選もこうしたテーマを意識して、これまでに各所で開催されてきたシンポ
ジウム等とは異なるお立場の方を含めております。
 なお、シンポジウムの終了時刻が17時であり、博物館の閉館時刻となっておりま
すので、このシンポジウムに合わせて展示等のご観覧を予定される場合には、シンポ
ジウム開催前にお済ませくださいますようお願いいたします。また、会場定員の都合
上、シンポジウムのご参加は先着200名様に限らせていただきますこと、あらかじ
めご了承ください。(今までのイベントで満員札止めになったことは記憶にありませ
んので、取らぬ狸の・・・の感はありますが、念のため。)

以下、ご案内です。

琵琶湖博物館 企画展シンポジウム
いま、生き物とのつきあいを考える−外来生物から見えてくる課題−

 外来生物の問題は、現在の人間と自然とのかかわりの問題であり、私たちのくらし
の中で、身近な自然やペットなどと、どのように付き合っていくのか、そして子供た
ちにどのような自然を残すのか、という問題として考えることが必要です。
 今回のシンポジウムでは、外来生物とのかかわりのなかで思い悩むことがらに焦点
をあて、自然や生き物とのこれからのつきあい方を考えます。

日 時:2003年10月19日(日) 13:00から17:00
会 場:琵琶湖博物館・ホール
    入場無料(申し込みは不要ですが、当日、先着200名で締め切ります)

13:00-13:15 開会あいさつ
13:15-14:00 基調講演:川那部 浩哉(琵琶湖博物館館長)
         「『侵略の生態学』50年−旧くて新しい外来種問題」
14:00-16:55 パネル討論
  パネリスト:阿部夏丸(作家) 太田英利(琉球大学助教授)
        野上ふさ子(地球生物会議代表) 水野敏明(WWFジャパン)
  進 行 役:中井克樹(琵琶湖博物館)
  14:00-15:00 パネリスト発表(各人15分)
 (15:00-15:15 休憩)
  15:15-16:55 意見交換等
16:55-17:00 閉会あいさつ

パネリスト紹介(五十音順)

阿部 夏丸 (あべ なつまる)
 作家。小説や川遊びの実践を通し、自然や動物たちとの対峙のしかたを説く。「『
自然にやさしく』というのは恥ずかしくて仕方のない言葉。自然なんて案外、子ども
のいたずらには無頓着なものだ」とは、処女作のあとがきでの主張。代表作に『泣け
ない魚たち』『ライギョのきゅうしょく』『かっぱ印・川遊びブック』など。

太田 英利 (おおた ひでとし)
 琉球大学助教授。子どものころから大の爬虫類好き。学生時代から、琉球列島をは
じめ台湾や中国大陸南部、東南アジア各地でフィールドワークを展開する。固有種,
希少種の多い琉球列島の在来生物が人間のさまざまな影響で追いつめられている現状
に直面し、保全に関する研究活動にも精力を注ぐ。中央環境審議会野生生物部会移入
種対策小委員会の委員もつとめる。

野上 ふさ子 (のがみ ふさこ)
 地球生物会議(ALIVE)代表。多方面にわたる動物保護活動を展開しているが、移
入種問題については、動物の福祉と生態系の保全とのバランスをとることの大切さを
訴え、合意形成に向けての合理的かつ現実的な提案を行っている。近著に『新・動物
実験を考える−生命倫理とエソロジーをつないで』。アイヌ語文化に関する著作もあ
る。

水野 敏明 (みずの としあき)
 世界自然保護基金ジャパンで淡水生態系を担当。大学院で社会工学を専攻するかた
わら、霞ヶ浦流域で漁協組合員でもあった。「外来生物の問題がほかの環境問題と比
較して特異なのは、生物という対象に対してわれわれがどのようなリスクを認知する
かに関係している」との仮説のもと、琵琶湖での調査活動を進めている。


会場へのアクセスは、公共交通機関の場合、JR東海道本線(琵琶湖線)草津駅からバ
スになります。
最寄りの高速道路のインターチェンジは、栗東(東から)または瀬田西(西から)で
す。
バスの時刻や道順など詳しくは「琵琶湖博物館利用案内」
http://www.lbm.go.jp/guide/ をご参照ください。

ふるってご参加いただきますよう、お待ちいたしております。

申し込みは不要ですが、参加いただけるご予定の方はメールでご一報くだされば、幸
甚でございます。
どのような立場の方の参加があるのか、パネル討論における進行の参考にさせていた
だければと思いますので。

中井 克樹

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中井 克樹(主任学芸員)
滋賀県立琵琶湖博物館
525-0001 草津市下物町1091
電話:077-568-4812
ファクス:077-568-4850
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NAKAI, Katsuki, Dr.Sc.
Research Scientist
Lake Biwa Museum
Oroshimo-cho 1091, Kusatsu,
525-0001, Japan
Tel:+81-77-568-4812
Fax:+81-77-568-4850
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