[BlueSky: 5382] 「住民参加」を考えるプチ・ワークショップをします!


[From] Takanori Oishi [Date] Thu, 25 Sep 2003 23:47:58 +0900 (JST)

 bluesky MLで京都近在の皆様

明日9月26日(金)の晩に京大農学部でカンボジ
アのNGOの方と小さなワークショップをします。

主なテーマは、
「自然保護・活用への実のある住民参加」と
「外からできること」です。急なご案内になって
しまいましたが、東南アジアに限らない国内外の
地域環境問題に関心のある皆様の積極的な参加を
お待ちしています。

 大石高典(京大・理・院生)

 以下、転送・転載大歓迎!!
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‐プチ・ワークショップ‐
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『「住民参加」型資源管理の問題点と可能性』
−カンボジア、トンレサップ湖漁村におけるNGO活動から−
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●話題提供者:松本清嗣さん
 (NGO:るしな・こみゅにけーしょん・やぽねしあ)
○コメント:湯本貴和さん(現地訪問者:総合地球環境研究所


*日時:2003年 9月26日(金)19:00〜
*場所:京大農学部総合館N−378教室

*入場無料!参加歓迎!ワークショップ終了後、
 宴会を予定しています。

 ********
ワークショップ趣旨:「住民参加」の政治性を問う。

地元住民こそが、地域資源の管理(=自然の保全と活用)
の主人公であるべきだ、という考えかたは、表面的である
にせよ、国内、国外を問わず深く浸透してきているように
思われる。

しかし、一概に「住民参加」といっても、それが外発的な
ものである場合、実際には「土着ボス」、あるいは地域の
有力者が住民の利益の代表のような顔をして利権の独占を
正当化するための外向きの理屈に堕してしまうことも多い
のではなかろうか?

つまり、地域社会が市場経済にいったん巻き込まれ、経済
的な混乱を経験したあとに再び地域の資源を元手に「コミ
ュニティ」を再生、成熟させるプロセスとして「住民参加」
型資源管理を位置付けるならば、その発展は従来の土着の
政治性との対決をなくしてはあり得ないであろう。

今回のプチ・ワークショップでは、NGO(るしな・コミュニ
ケーション・やぽねしあ)の立場からカンボジアの農村に村
人全員が加入できる「コミュニティ協同組合」の場を中心と
して10年以上「コミュニティ」にこだわって支援活動を続け
てこられている松本氏に、カンボジア中央部の大きな湖、ト
ンレサップ湖沿岸漁村でのご自身の取り組みを語っていただく


トンレサップ湖では、近年水産資源の減少が進んでいるが、
それには、内戦後の混乱によるヴェトナム漁業難民の流入と
魚醤の原料でもある魚の需要の増加に伴う違法漁業の蔓延、
周辺の森林破壊に伴う土砂の湖への流入がある。現地調査に
基づくこれらの実態と、商業漁業者の占有漁業区にアクセス
できない(排除されてしまう)零細な家族漁業者の生活につ
いても紹介していただく予定である。
 
では、地元の利権関係の中で、よそ者であるNGO、研究者、
ボランティアはそれぞれ何がどこまでできるのだろうか?
よそ者かつ当事者として、地域の問題にどこまで関われる
のだろうか?松本氏の問題提起をもとに、カンボジアに限ら
ない、「外部からの地域問題解決への参加」の政治性と可能
性についても議論を深めたい。

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松本清嗣さんと「るしな・こみゅにけーしょん・やぽねしあ」
について、より詳しく知りたい方は、「るしな」のホームペ
ージをご覧ください。

http://lcj.press.ne.jp/index.shtml


講演会連絡先:
e-mail: takanori@jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp
Tel. 075−751−9576(芦生ゼミ:大石)

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Dept. of Zoology, Faculty of Science,
Kyoto University, Japon
Oishi Takanori takanori@jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp








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