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[From] Sawaguchi Yuji [Date] Sat, 06 Sep 2003 13:32:40 +0900

澤口@一升金です。

Y.kuzunukiさんの<200309051153560WC2uh@nifty.com>から
>やる気のある人も、ない人も、いにくくならない、地域丸ごとNPO,
>「森の小人」の澤口さんは、この辺について、どうお考えになるか、
>お話うかがいたかったです。
うちの場合は山は広いですし、時間は長いですから、よけいな大義名
分を立てずに、まぁ多目標行動計画ということでやってます。
まかり間違っても原発が建設されたりリゾート開発が行われるところ
ではないですから、その点は利害対立しようがないので気楽です。
小説で言えば、「この小説は**を**することを意図して書いた」
などと前書きで全部解説してしまうのと、読み終わってから読後感と
して小説の意図が伝わってくるのと、どちらがを選ぶかは、少なくと
もわたしの生活感覚的には明かですし。
農水省はどうしても農家所得だけを指標にしてしまいますが、それで
は経労分離という話で、一部の裕福な経営者と若手のサラリーマン農
業従事者を作るだけの話で、ITベンチャーによくあるビジネスごっ
こですね。
地域経営では働けない人も生活はできなきゃなりませんし、うちでは
クマ、カモシカ、チョウチョ・トンボまで面倒見なきゃなりませんか
ら高付加作物を集中的に栽培すれば生活が潤うと言う物ではない。

ちなみにわたしは遺伝子組み換えは技術的な問題ではなく、理念的な
問題でもなく、農水省の戦略が10年というスケールで額面通りであ
った試しがない、という事実がネックであると思います。
国内に労働競争力が無い以上、どのような稲や大豆を遺伝子組み換え
でつくろうが、海外で委託生産して逆輸入したほうがビジネス的には
好ましいに決まっています。
国策としてはそれをやらないにしても商社などに種子を持ち出された
らアウト。
それではこちらが経営的に苦しくなりますね。
農家経営を抜きにした遺伝子組み替え種子論議にはあまりリアリティ
が無いと思います。


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