[BlueSky: 5343] Re:5340 Open Your "I"s


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Fri, 05 Sep 2003 11:53:56 +0900

こんにちは、葛貫です。

driadさん wrote:
> 実は死亡率160%くらいですね
> 生きながら死んだような人がいるでしょ

自分の五感を使って外界を感知し、自発的な意思を持たないように
みえる人、ということですか?

> というより
> 安心して物を喰っていていいのは
> 親にものを口に入れてもらう赤ん坊だけです

> 食品産業という親分さまに総身を預けて
> 何の構えもなく口に放り込んでもらっていたところに
> とんでもないものが混じっているらしいといわれて
> 急に右往左往しだした人たちというのは
> 赤ん坊のままでまったく育っていないか
> あるいは食い物に関する感性がすでに死んでいるんです

↑を読んで、阿部さんの[BlueSky: 4734] [4731] 買ってはいけない
http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/mllogs/bluesky/4734.html
を思い出しました。
 # 阿部さん、お元気ですか? また、お話うかがいたいです。

具体的に取り上げたのは「食と農」ですが、今回のシンポジウムは、
[BlueSky: 5232]で横山さんが書かれた、
情報の開示と双方向理解を基盤とした新しい社会形態「4I社会」
(4I=Information x Infrastructure x Interactive x Individual)
の議論の場であったと、私は理解しています。

私は、澤口さんの仰しゃる言葉を使ったプロレスは、苦にならない
のですが、自分がスポーツをするのは好きではありません。
皆で集まってスポーツ大会をするから出ておいで、と言われたら、
水銀体温計の頃だったら、お湯につけたり、ピンピンと爪ではじい
て、熱があるふりをしてずるけることを考えます。
きっと、心理的、精神的な労力を考えたら、ちょっと練習してスポ
ーツ大会に行ってしまった方が安くつくんだろうけれど(^^;。

「自分の五感を使って外界を感知し、自発的な意思を持つ」という
作業が好きじゃない人には、「4I社会」なんて、鬱陶しいものに感
じられるかもしれませんね。

やる気のある人も、ない人も、いにくくならない、地域丸ごとNPO,
「森の小人」の澤口さんは、この辺について、どうお考えになるか、
お話うかがいたかったです。

そうだ、このシンポジウムの前に、須賀さんが [BlueSky: 5241]
で紹介して下さった 『「わかる」とはどういうことか―認識の脳
科学』山鳥 重(ちくま新書339)(2002年発行 筑摩書房)を
読みました。

************

人間は生物で、生物の特徴は、自分で生き抜くこと。
知識も同じで、よくわかるためには自分でわかる必要がある。
自分でわからないところを見つけ、自分でわかるようにならなけれ
ばならない。
言葉は頭を整理する道具だが、音だけを気分で使っていると、頭の
方がそれに慣れてきて、頭の中を記号だけが流れるようになり、そ
の記号の意味を問うといういう自然な心の動きがなくなってしまう。

自発性という色がつかないと、わかっているように見
えても、借り物にすぎず、実地の役に立たないことが多い。

「わかる」ためには、

扱っている問題を一度手元から離して、遠い距離から眺め、他の問
題とかかわりがどうなっているのかという大枠から全体像をみる。

自分の周囲に、自分と同時に存在している無数の減少を理解するた
めに、自分の経験に従った分類原理を持ち、事象を整理する。

今の自分と過去、今周囲にある現象と過去を、時間的につなげる説
明(仮説)をたててみたり、仕組みを考えてみる。

等が必要。

*************

読みながら「!」と思ったところに書かれていたことを、大雑把に
あげてみました。グチャグチャにいろいろなものを詰め込み、あふ
れかえり、閉まらなくなっている頭の引き出しを、少し、整理する
ことができました。
よい本を紹介して下さり、ありがとうございました。


和尚さんwrote:
> 私は常々科学は市井にあるべきだと考えています。・・・全然違った
> 人々が雑多に住む下町みたいなところが一番相応しいと思って
> います。複雑性議論集団DGCもNPO/DGC基礎研究所もそう言う思いの
> 結果生まれたものです。

一昔前、商工会や青年団、消防団の人達が集まって、ギャングエイ
ジの子供のようにワイワイやっているところみたいな感じでしょう
か(^^)。DGCbaseのKさんが年末のフォーラムで、市井のおばちゃん
の話はあっちこっち飛ぶけれど、底流に流れているものをみると、
結構、しっかりとした読みがある、みたいなことを仰しゃっていた
のを思い出しました。

> そこで、日頃考えていることなど食事しな
> がら、お酒飲みながら、・・中略失礼・・・話していると自分が
> 何ものであるか少しは見えて来るような気がします。

酒楽のように、いろいろな人が集まり、気楽に話せる場をつくりた
いですね。実世界で会えるのが一番いいのだろうけれど、時間・空
間的に無理しなければならない場合もあるので、ネット上ででも。

御酒、召し上がるのはいいけれど、肝臓君に過剰な負荷をかけない
で下さいね。お願いします。

ではでは。


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