ゲンゴロウ＠知識がない、情報に疎い私ですが、ちょっと。
葛貫さん：
> > 遺伝子組み換え作物の国内での栽培に対する理解は，なかなか得ら
> > れそうもありませんね。
横山さん：
> 食べる食べないは自由ですが、茨城であった遺伝子組換え大豆の強制鋤き込みは
> やっぱり暴力だと思います。自分と違う意見は、議論ではなく力で排除すると言
> う・・・そう言う野蛮なやり方は嫌いですね。はやる心ではなく、冷静に人を納得
> させるだけのロジックを構築して欲しいです。
「遺伝子組み換え」への批判は、比喩的に言うと、もしかすると、
「みんなの庭に勝手に菊を植えるな！」ということなのでは、ない
でしょうか。
「勝手に菊を植えるな！」を具体的に言うと、「遺伝子改良された
生物を勝手に作るな！」ではなく、それより一つ前の、「そういう
技術を勝手に発見するな！」という、根元的な訴えであるような気
がします。（←私ではなく、私の推測）
新たな科学技術は、おそらく、一科学者の「発見したい！」「偉く
なりたい」「認められたい」という想いに裏打ちされているだけ、
あるいは、「経済的に必要だから」「安全確保」「世のため人の
ため」という大義名分にも裏打ちされているでしょうが、しかし、
世に未知の存在を出現させるとき、世に「こういう技術、発見して
もいいかな？」「よろしいでしょうか？」と、誰にも相談せずに、
勝手に発見して、世に論文を発表し、広めてします。そういう、、
特定の個人や組織の勝手な行いに対する憤りがあるのではないでし
ょうか。
「きちんと議論してから・・・」というのであれば、発見してから
ではなく、発見する前に、「これ、発見してもいい？」「発明して
もいい？」と聞くのが筋というものであり、それ以前に、「科学技
術って本当にいいの？」「新しい技術や製品、みんなが本当に望ん
でいるの？」「急激な進歩に、弊害はない？」などの相談があって
しかるべきなのが、筋なのではないでしょうか。
しかし、科学者は、過去においては、その相談をせずに、勝手に押
し進めて、世に大きな影響をもたらず様々な作品をばらまく。
他の人々は、しかたなしに、後からその作品を採用するかしないか
というレベルの議論に巻き込まれるとき、最初の「無視」が、どう
にも我慢できないという状況になる。で、横暴にもなる。
しかし、こう考えると、「そんな！発見する前から、そんなこと相
談できるか！」ということになりますが、もしも、原爆という作品
が、この世に出る前に、全世界の人々に問いただしたら、おそらく、
最初に被爆地に訪れたイギリスの視察者が言ったように「ＮＯ！」
と言うのではないでしょうか。
もう、この「発見から生まれる連鎖反応の恐怖」を人類は経験して
知っていると思います。
その現代にあって、まだ以前として、「発見の相談」の必要性を、
自らにも問いかけようとしない人たちがいたら・・・。
科学技術者と、それ以外の人々、一体どちらが横暴なのでしょうか。
個々の科学技術の発見や研究に関して、ある個人や、ある組織に委
ねて、事後報告的なところが、横暴だと感じている人たちは多くい
るのではないでしょうか。本人達がそれに気が付いていなくても。
また、議論においては、科学技術的な論理ではなく、また、経済的
な論理ではなく、おばちゃん、おじちゃん（←これ私）の、単なる、
好き嫌いのLevel、それも大切なことのように思えます。
世に多くいる人達は、優秀な頭脳をもっているわけではなく、大部
分の人は、かなり論理的にもおかしい人が多い。しかし、それは、
事実であり、そのアホな意思に添うという姿勢も、実は、とても大
切な立場ではないかと、思うときが、時々、あります。
（私も、かなり横暴なので、時々。。。）
**************** ゲンゴロウ *****************************************
○メール gengorou5656@yahoo.co.jp
○ＨＰ http://www.alpha-net.ne.jp/users2/gengorou/index.htm
○著書「人間物語」 http://www.alpha-net.ne.jp/users2/gengorou/book/ningen.htm
○下記のＨＰは、私の本と同名ですが私とは一切、関係ありません。
http://www.ceres.dti.ne.jp/~ningen/sub1.htm
http://www.infoseek.livedoor.com/~ricky_photo/page020.html
*******************************************************************
（注）この記事が最新である場合，上記「次の記事へ」はデッドリンクです。