[BlueSky: 531] RE:508 Re:504 はじめまして。敗戦の日に・・・

[From] "nobuko" [Date] Fri, 20 Aug 1999 20:34:04 +0900

今田さん、喜多さん、長峰さん、そして同じつくばの横山さん、こんにちは、田村
です。
暑くて少しメールチェックをしないでいたら、青空MLではもっと熱い議論が・・・
どきどきしました（＾＾）。

今田さんへ
はじめてのレスありがとうございました。
敗戦から引き揚げまで3年もかかったんですね。
月並みな言い方しかできませんが、たいへんなご苦労があったことと思います。
私も、自自公の翼賛体制が一刻も早く終わることを願っています。

喜多さんへ
美しい文章だから内容がすばらしいとは限らないとのご発言。そのとおりですが、
日本国憲法前文は日本語として美しい以上に、その中身、理念に私は心打たれま
す。全般にわたってどの文章も好きですが、いわゆる平和的生存権が明記されてい
る第二段の
「われらは，平和を維持し，専制と隷従，圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しよう
と努めてゐる国際社会において，名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは，全世
界の国民が，ひとしく恐怖と欠乏から免かれ，平和のうちに生存する権利を有する
ことを確認する。」（引用ながくてゴメンナサイ）
というくだりは、「人類は滅亡するんじゃないか」とときどき思う私を少しだけ励
まし、いつかこんな（恐怖と欠乏から免れた）世界もくるのかもしれないという、
わずかな希望を思い出させてもくれます。
以前、井上ひさし氏も「前文はぞくぞくするような名文だ」と何かで言ってました
が、私も〝ぞくぞく〟しちゃいます。
（突然に話はかわります）
みかんの皮の処理方法ですが、私は生ごみをEM菌で堆肥にしていますが、特に問題
なく土に返ったように思います。いろいろな再利用の方法があるようで、友人は皮
を外に干して（乾燥した冬の太平洋側だからできることですが）、お風呂に入れて
います。肌がすべすべするとか。また、他にも少しの水で煮て液を油汚れを取る洗
剤のかわりにするとか（オレンジの皮から作った洗剤は市販もされています）、畳
の黄ばみをとるとかするそうですが、私はやったことはありません。これらは皮は
最後には廃棄するしかないので、一番いいのはやはり無農薬の皮でマーマレード、
でしょうか。

長峰さんへ。
「日本にはまだ民主主義が定着していない」との５０３でのご意見、残念ながら同
感です。
私は今の日本が現憲法よりよいものをつくれる状況にあるのなら、環境権を明記す
るとか、変えたいところはいろいろとあります。喜多さん言うところの「日本人の
手になる新しい憲法」大歓迎です。でも、戦後ずっと「守る」ので精一杯でしたよ
ね。それで形だけ今ようやく残っている。世の中は憲法違反といわれる事柄で満ち
ています。でも「平気」。このへんの曖昧さを受容する社会というか雰囲気が、
人々の環境問題に対する態度にも現れている気がします。たてまえと本音の使い分
けとでも言いましょうか。
たとえばダイオキシンが問題となっていますが、サランラップ、クレラップなど塩
ビ系を使っていない家庭って、それを話題にする人の数のわりには少ないんじゃな
いでしょうか・・・。（これは私の身の回りの人から想像してるだけですが）。
おいしい水の話題もでているようですが、私の住むつくば市は霞ヶ浦から取水して
いて、それはもうひどい味です。
自分たちの排水を飲んでいるわけですから、当然かもしれません。
（同じ市でも川から取水してる地域もあるそうですが、横山さんの地域はいかがで
すか）
でも浄水器と同じように合成洗剤も売れているようです。
（スーパーで山と積んであります）
また、以前新聞社の支局でバイトしてたのですが、記者のほとんどがごみの分別が
できないのにも驚きました。
（支局は記者にとって半分住居のようなものなので、生活ごみが大量にでます）
もっともあれはできないというより、はじめからする気がなかったのかも。
自分は記事さえ書いていればいい・・・（笑）
忙しくて余裕がないので、面倒くさいことはしたくないのでしょうね。
気持ちはわかりますが、それに対しての罪悪感というか後ろめたさというものが見
られないのには失望しました。
（その後マスコミをいっそう信用しなくなった私です。いずれにしても、戦争をし
ない努力をするのにマスコミの力を借りるのは、昔も今も難しいようですね。）
環境のためにはよくないとわかっていることでも（私も含め）自分の生活と折り合
いがつかなければやってしまう。
これは当たり前のことかもしれません。
そうでなければ息もつまります。
それに、それ以前にやりたいことがそれぞれある。
ですが、本音と建前の使い分けに私たちはあまりにも慣れすぎているのではと思っ
てしまうのです。
国民性という言葉では片付けたくないのですが、みなさんはどう思われますか。

横山さんへ
４７８の平和に関する雑感で「現実はバラ色ではない」と書いていらっしゃいまし
たが、本当にそうですね。
でも、今こんなに環境のことが心配されるようになったのだから、ここから政治を
変えていこうという流れが出てくるのではないかと、少しだけドイツの緑の党を頭
の片隅に置きながら考えています。
劣悪な政治で嫌気も差しますが、そこから遠のいてしまったら思うつぼですから、
私も選挙権は大切にしています。

これを書いているうちに届いたメールのなかにこんな言葉が。
「戦後は終わった，戦前がやってきた」
そうですか、井上ひさしさんはそんなこと言われたんですか・・・。
久しぶりに憲法について考えさせられました。
やっぱり猫に小判なのかしら・・・。
いえ、灯台もと暗し、と前向きに考えたいと思います。
今年のハーグ世界平和市民会議では、基本１０原則の冒頭に
「１．各国議会は、日本の憲法9条のように、戦争放棄決議を採択すること」
とあり、採択されました。
少し気恥ずかしくもあり、でも改めて日本の憲法を誇りに思う出来事でした。
暑くて腐りかけた脳みそにずいぶんと刺激になりました。
長いメールになってごめんなさい。最後まで読んでくださった方ありがとうござい
ました。

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