[BlueSky: 5308] Re:5307 エコツアーとリゾート


[From] "suka" [Date] Thu, 14 Aug 2003 20:22:40 +0900

葛貫さん みなさん

   須賀です。

須賀:
> そういう開発がないところで、平和に暮らしている方々がいる
> とき、そういう方々を(いかに持続可能なものであれ)エコツーリズム
> というようなかたちで外部の文化との接触をふやすような方向に
> ひきだすことがいいものか、どうか。

> 葛貫さん:
> 訪ねるのだったら相手の文化に敬意を持って接することができる人、
> 郷に入っては郷に従う覚悟がある人で、あってほしいなと思います。

これは、わたしが上で書いたようなことについて、仮にそれでも
よし、ということになったとき、という前提があるわけですよね。
このことについては、[BlueSky: 5302] で書いたように、考えを
まだぐりぐりひねくりまわしたい気持ちをわたしはもっています。
でも、もし仮に、住民の方々のご意見としてもそういうことでよしと
いうことになった場合にどう考えるか、ですよね。

> 須賀:
> > そうですね。この点について、葛貫さんとわたしのあいだに
> > 意見のちがいはないと思います。それをどこまで実践できるか
> > となると、覚悟だけではすまないという気もしますけれど。

葛貫さん:
> そうですね。
> 須賀さんは、どうしたらいい or 何が必要となると思われますか?

すぐにいいお答えができる準備があるわけではありませんが、
考えてみました。

まず、そうした文化や言語、その土地の風土そのものについて、
今よりもっとふかく学ぶことを内容としたエコツアーをうみだすこと
が必要になるのではないかと思います。

また、旅行者の数や無意識のふるまいがその土地の文化を
そこなうことがないように、状況をつねにうまく調節しなければ
ならないだろうと思いますし、それがちゃんとうまくいくようにする
ための意思決定の方法もその場所につくりあげられていなくては
いけないのだろうと思います。

そしてそうしたエコツアーのしくみをつくりあげる当事者の一部
として外部からかかわるひとたちには、語学力や理解力や
判断力など、想像もつきませんが、なみはずれた能力がなくて
いはいけないということになるのではないかと思います。

インドネシア語さえままならず、スラウェシ島に行ってもへんな
カタコトをつぶやきながら道路わきでミツバチをつかまえること
くらいしかできないわたしにできることではありませんが。

いや、その必要性は感じていて、いつもリュックサックには
インドネシア語の入門会話帖やインドネシアの歴史や文化
について書かれた本を入れてはいるのです。

あ、いや、わたしの話ではありませんでしたね。
ごめんなさい。それではまた。

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須賀 丈(すかたけし)
長野県自然保護研究所
電話026-239-1031
Fax026-239-2929











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