[BlueSky: 5143] Re:5142 森林火災


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Mon, 26 May 2003 18:22:44 +0900

こんにちは、葛貫です。

> シベリアの他に、インドネシア、オーストラリア等での森林火災の
> 記事を時々みかけるのですが、どうやって小康(?)を得させてい
> るのかなと思います。

「<森林火災>衛星で日米露が監視ネットワーク構築 今年度中に」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030526-00001062-mai-soci
という記事を見かけました。

米国の人工衛星「ノア」の画像データを毎日受信し、シベリアや米
アラスカ州で森林火災(面積1平方キロ以上)が起きていないかど
うかを調べる。

火災の情報はすぐに発生国に連絡され、現地の研究機関が現場周辺
の気温や湿度、風向などの気象データを収集する。 

発生地点や規模、気象データは米アラスカ大で解析され、防火帯と
して伐採する樹木の位置と規模を割り出す。

結果はデータの受信から24時間以内に発生国に送られる。
現場周辺の樹木を緊急伐採することで延焼を防ぐ。

という流れで消火を試みるネットワークが作られつつあるようです。

NASAの NASA's Visible Earth http://visibleearth.nasa.gov/
を見ると,衛星画像からこんなことまでわかるのか,と驚きを感じ
るのですが,一番難しいのは,人工衛星の画像や気象データには
現れてこない要素が絡んでくる,そして,実際に人が身の危険を冒
して,現場に入って行わなければならない,周辺の樹木の伐採作業
なんでしょうね。

宇宙に向かっては、5月9日に、「カメラの撮像やレーザー高度計に
より距離や形をとらえ、探査機自身がその場でどういう行動をとる
べきかを考える」という、工学実験探査機「MUSES-C(ミューゼス-C)」
が打ち上げられたんですね。
http://www.isas.ac.jp/dtc/mv5/mv5.html

このような智恵や技術が,森林火災の消火にも応用されるように
なればいいのに,と思います。


インドネシアの森林火災には,このような背景もよあるようです。

「農園開発で火災頻発 伐採・植林、消える熱帯林:インドネシア」
http://www.asahi.com/international/aan/hatsu/hatsu020824b.html


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