[BlueSky: 5135] Re:5134 SARSに関して


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Wed, 21 May 2003 17:32:46 +0900

葛貫です。

鈴木さんwrote:
> そうそう、それで葛貫さんの云われるのは、免疫力を高める方の話
> ですが、免疫力を弱める方はどうなのでしょうか?

そうですね。
生活習慣・食習慣等により後天的に身につけてきていたり、外部環
境によってもたらされる、発病しやすい状態というのもあるのでし
ょうね。

> それら因果関係はもちろん証明できないでしょうが、シンガポー
> ル・香港に10数年も暮らしていると、呼吸器系も彼らは弱いの
> で、遺伝なのか食習慣なのか、生活習慣なのかなんらかの理由が
> あってこれらの病気にかかりやすい、そういう気がしてなりません。

観察力と論理的な思考力を持っていらっしゃる方が、10数年の間
に感じとっていらしたことは、重みがあると思います。


私は、免疫の機序について、よく理解できていないので、日立デジ
タル平凡社の世界大百科事典で「免疫」引いてみました。

免疫とは,まず字義どおり〈疫を免れる〉仕組み,ことに感染症か
ら免れるための,一連の生体防御機構をさす。その機構の基本とな
るのは,生体が〈自己〉でないもの,すなわち〈非自己〉を〈自己
〉と識別して,〈非自己〉から〈自己〉を守る,という反応能力で
ある。そこから免疫を,単に感染症に対する自然の,あるいは獲得
性の抵抗力としてとらえるのではなくて,生体が自己を他のあらゆ
るものと区別して,その全一性を守る,という生物学的恒常性の一
つとしてとらえることができる。このようにとらえると,後述のよ
うに,さまざまな生物学的問題に触れることになる。ここでは,〈
疫を免れる〉という意味での免疫と,〈自己〉の全一性を守る生物
学的恒常性の一つとしての免疫について述べ,その関連性について
触れたい。
という序文がありました。

本文に目を通して、免疫というのは、上手く機能しなかったら感染
症に抵抗することができないし、過敏になったらアレルギー反応を
引き起こすという、デリケートな反応系なんだな、というこは、
うっすらとわかったような気になっているのですが、「免疫力」と
いう言葉を、どうとらえたらよいのか、人為的に押したり引いたり
できるポイントは何処なのか等々、イメージが湧いてこないや、と
いうのが正直なところです(^^;。
折りにふれて、理解を深めて行きたいと思っています。

ありがとうございました。


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