[BlueSky: 5115] Re:5114 SARS


[From] Minato Nakazawa [Date] Tue, 06 May 2003 13:09:48 +0900

中澤@山口県立大学です。
連休は長野で過ごしていて,戸隠に行ったら,まだ
雪が残っていて,桜が満開だったので驚きました。

Y.kuzunuki さんは書きました:
>以前、テレビでちらっと見かけて、気になっていたのですが、
>「無肥料、無農薬、不耕起(耕さない)、無除草、無機械。数百種
>類の種を粘土団子に混ぜ入れて土地にばら播く」という農法は、そ
>の土地で収穫された作物の種子を集めて使うのですか?
詳しくは知りませんが,
http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/myfavor/20011130.html
に書いたように,砂漠緑化の方法として粘土団子を使うなら
原植生は失われているので違うでしょう。
が,普通の不耕起の畑でも粘土団子を使われているとしたら
おそらくその土地にあるものを使うのではないでしょうか。

>いろいろな地域から集めた履歴のわからない種子を混ぜた粘土団子
>を、あちこちに播いたら、思いもよらぬ植物の病気が伝播される可
>能性もあるのではないかな、と気になりました。
なるほど。その危険はあるかもしれませんね。
人為的活動が原因で砂漠化してしまった土地を緑化するための
次善の策としてならば仕方ないかも,と思いますが。

なお,[5096]でさがわさんが,
>見学に来る人たちは、「自然農法の作物は都市で消費してはならない」
>という原則をちゃんと理解しているのでしょうか?
とおっしゃるのが,都市が物質循環の外にあるという意味だと
すると,何か物質を元に戻す仕組みを考えるか,キューバの
都市農業のように都市を畑化するしか解決策はないように
思えます。一朝一夕にできるものではないでしょうけれど。

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Minato Nakazawa <minato@ypu.jp> http://phi.ypu.jp/
Associate Professor for Public Health and Informatics,
School of Nursing, Yamaguchi-Prefectural University
Phone +81-83-933-1453 / FAX +81-83-933-1483


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