[BlueSky: 5064] Re:5063 コトパンジャン・ダム


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Wed, 09 Apr 2003 12:13:06 +0900

こんにちは、葛貫です。

大杉さん、ていねいな返信、ありがとうございました。
紹介して下さったサイト、目を通してみました。

現地で必要とされていたものをあげたのではなく、ドドッと行って
日本があげたいものをおいてきた、という感じなのでしょうか。

援助を受ける国の官僚と、実際施工される地域に住んでいる人たち
とのコミュニケーションも改善されなければならないのでしょうね。

そういえば、昨晩、NHKの「プロジェクトX」で、
「地図のない国 執念の測量1500日」
http://www.nhk.or.jp/projectx/110/index.htm
という、植民地からの独立時に、宗主国に公共施設を破壊され、国
の重要資料を持ち去られてしまったギニアで、国づくりの要ともな
る「国土基本図(地図)」の作成に関わった日本の人たちの話が放送
されていました。

これは、適材適所というか、本当に必要とされているところに、
必要な技術を持った人が行くことができた例なんだなと、以前
【4490】あたりで話題になった「コンコルドのあやまち」を思い出
しながら、最後までみてしまいました。

コンコルドの場合、より早く飛ぶために適した形、そのスピードで
飛ぶことに耐える素材、内燃機関等々、をつくりだすために行われ
た基礎的な研究、技術開発で、得られたものを「コンコルド」とい
う形にまとめ上げようと執着しているのが、あやまちを生み出すわ
けで、個々の知見や技術を、もっと別の枠組みで集めて、生かすこ
とができればいいのに、と思います。

日本には大型ダムをはじめ、治山、治水等々、人と自然がせめぎ合
う場所で人が安定した生活をしていけるようにするために必要な知
識や技術を持っている人たちがいる。

優れた技術を持っている人がいて、自分の持っている技術をお金も
うけのためだけではなく、現状の困難を和らげ、よりよい未来をつ
くるために役に立てたいと願っている(場合もある(^^;)。

ルーチンワークにとどまらず、いろいろな分野の専門家を集め、
現地のニーズにあったものをつくりだすサポートができるようにな
ると素敵ですね。


こちらでは、桜が散り始めました。
今朝は、登校指導ということで、信号のない横断歩道に20分ほど立
ち「みどりのおばさん」をやってきました。やけに大きく見えるラ
ンドセルを背負って、上級生において行かれないように一生懸命歩
く新1年生の黄色い帽子の上にも桜の花びらが舞い降りていました。

しつかりと飯を食はせて陽にあてしふとんにくるみて寝かす仕合せ
という河野裕子さんの歌を思い出し、「大義」って、堪らなく迷惑
なものだなと思いました。


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