[BlueSky: 4884] Re:4883


[From] "Masashi Yamaguchi" [Date] Fri, 21 Feb 2003 07:19:08 +0900

須賀さん、おはようございます。

> そうでしょうね。ところで、日本の環境団体は、WWFや日本自然保護協会
> のような「大手」のところもふくめて、予算規模、スタッフともに、欧米の
> ものにくらべるとはるかに小さいのではないかと思います。どうすれば
> このような団体が社会によりひろくうけいれられ、よりよい活動を展開
> できるようになるのかについても考えてみたい気がします。>

大手は環境省のお先棒を担ぐ御用団体となっているのではないか
という印象をもっています。民間の支持基盤が弱いからでしょうが、
この辺はどこかの政党に良く似ていますね。

> どうすれば、その立て直しができるでしょうね。環境の分野は、研究を
> 実施する部門もまた、もとめられてることに対して、人員・資金の両面
> でまだまだ弱体なのではないかという気がします。僕など、山口さん
> のような方にこそ、もっともっと行政に「アドバイス」をしていただきたい
> と思うのですか・・・(笑)。

御用学者みたいなことを実際にかなりの間やっていた経験から、
行政はアドバイスではなくてアリバイのためのお墨付きが欲しい
だけである、そして肝心な情報が行政に独占されていて部外者
には見えないということに嫌気がさして「卒業」してしまいました。
http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~coral/Monologue/Monologue6.htm
自分が持っている時間は有限ですから、その配分を合理的に
したいと考えています。

結論として、急がば廻れで教育しかない。しかし、その教育が
入学試験のための勉強になっていて肝心なところがおかしい。
これは構造的な問題であって、裸の王様の社会全体が目覚め
てくれる必要があります。

社会教育:啓蒙普及も大切ですが、それを受け入れる風土が
できていないから、まずそれを作ることから始めましょう。そこで、
インターネッでの情報交換がこれから大いに役に立つのだろうと
期待しています。大学内部から情報発信が増えて、それに対して
レスポンスが増えることで、形骸化した大学受験の姿が変わって
行くことも期待しています。でも、大学教員が広報担当者として
働かざるを得ないために研究する時間がとれないような、日本の
全体的な資源配分のしわ寄せの結果生じている貧困も困ります。

山口


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