[BlueSky: 4878] 須賀殿


[From] Nobuya Tsuchida [Date] Wed, 19 Feb 2003 20:48:50 +0900

須賀殿   土田です。
 良く勉強をなさっておられるのですね。
 私はどちらかと言うと余り勉強はしていませんので、技術的な話は難しいので
すが、鯨に関して言えば、海を全て引っぺがして見る事は不可能であり、鯨の生
態そのものが未だ良く分かっていないという事を考え合わせた時に、捕鯨国の主
張が通る事は極めて難しいと思えます。何れ海の資源を鯨等の巨大哺乳類が乱獲
しているという証拠を見つけるといった事があれば別でしょうが、これは文化の
衝突と言う側面の方が強い様に思えます。
 即ち社会的環境の側面と言う事になるでしょうか。
 私は有明海に行った福岡県の施策の馬鹿馬鹿しさをきっかけとして、こういう
問題に興味を持ち、環境団体が必ずしも正当な行動をとっているとは言えない側
面がある事にも気づきました。
 有明海の養殖海苔の色落ちを諫早湾潮止堤防に罪を着せるやり方にも納得がい
きませんでしたし、方々にメールも送ってみました。全て無視されましたが、と
ある新聞で私の考える方法を志向している所の記事を見て連絡を取ってみたので
す。「個人でやったら潰されますよ」というのがそこの方の私へのアドバイスで
ありました。
 ですから、批判であれ、意見であれ、答えが返ってくる事の嬉しさを初めて味
わったのかもしれません。
 ちなみに、福岡県の施策は有明海に撒砂をし、アサリを撒くというもので、20
億円以上の費用をかけた施策です。普賢岳噴火の大分前から有明海の二枚貝は壊
滅に近い状態で、そんな所に貝を撒くという事は、貝に死ねといっているのと同
じ事です。担当者と話しても埒はあきませんでした。NHKでその少し前に実験を
放送したのですが、それに感化でもされたものでしょうか。
 20億円の無駄使いという訳です。案の定今年も色落ちは起こっています。しか
し、堤防だけが悪い訳ではないのです。
 広松伝という人物がおられました。柳川水系の浄化に功のあった方ですが、去
年他界されたそうです。この方を失った事で、有明海の問題はまともな解決が難
しくなったのではないか、とそんな風に思えてなりませんが、これは余談です。
 今、バイオマスの気運が起こっているのですが、これも気をつけないとしぼん
でしまう事でしょう。
 もし、興味がでたら、東京ガスフロンティア研究所の「雑草から水素」という
コーナーをご覧になってみる事をお勧めします。
http://www.ftken.com/hydro/index.html



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