[BlueSky: 4824] Re:4823 食糧危機


[From] "takekuro" [Date] Mon, 3 Feb 2003 10:28:45 +0900

僕も荻野さんのおっしゃられるように、
食糧自給率が何%であろうと、緊急事態が
起きた場合、日本の農業・食糧供給状態はどうしようもない
構造になっているのではないかと危惧します。
一見、飽食・豊かに見えますが、ほとんど外国からの
借り物で成り立っているということでしょう。
外国と仲良くできているときはいいし、
国際的に協調しているほうが、理想ですが、
外国も、異常気象などで自国がダメージを受けた場合、
普通は自国から守ろうとするでしょう。
自分の食べ物と生命を捨ててまで、他人に分け与えようと
いう決定がなされるでしょうか。
稲が余っていると言っても、1年の冷害でタイ米を輸入した
事態は何の教訓がなされたのでしょうか。

ちょっと前までは、大げさに感じていましたが、
明治以来の構造転換の時期がきたと噂されていました。
しかし、今は不況から抜け出せないと言う議論ばかりで、
政策も従来の構造を戻そうとしてなかなか戻らないところで
右往左往していて、構造転換の意味もそういうドラマチックな
考えから、卑近な大企業の人減らしという意味に落ちてきました。

明治時代や第二次世界大戦後に日本は大幅な人の職業の移動、
産業構造の移動がなされましたが、その時は、大幅に構造を
一般民が予想しないほど変える青写真があったのではないでしょうか。

失業率が下がらず、新たに何をしようか迷っている雇用のミスマッチ
ですが、多くが、従来の産業からの募集だからではないでしょうか。
介護や情報産業などの新職種は出ていますが、それでも失業率の
悪化が続くのは、構造転換の意味が矮小化しているからでは
ないでしょうか。

大事が起きる前に、予防しようとする青写真はとってはいけないの
でしょうか。
食糧が豊富に見えて、外国からの借り物という隠された構造と、
何か新しい仕事を見つけなければならない人が増えている構造と、
あわせて解決しようとするところにヒントは見出せないでしょうか。

黒田長宏














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