こんにちは、葛貫です。
> また食べ物も関連していると
> 思われる社会的なことでは、今日テレビ朝日で北朝鮮の主体農業の失敗と飢餓状況
> の記録の企画をしていたが、日本という食糧輸入に頼った国が、他山の石として、
> 日本でも起こりうること、起こったら瀬戸際外交など思いつく流れも生じないとも
> 限らないことと視聴者は見ていただろうかと思った。
黒田さんと同じような危惧は持っています。
研究者でも、広報や広告の専門家でもないのですが、黒田さんが書
かれたものを読んで感じた疑問を書き出してみます。
【4806】で仰しゃりたいことは、「フードバトルをテレビで放送す
ることで、国産農産物の消費拡大を図れるんじゃないか」というこ
とですよね。
黒田さんwrote:
> 読み変えてみれば、祭り、イベントにおける消費促進の
> 宣伝効果のような要素もあったといまだに僕は思っている。
「祭り」って、普段、出し惜しみしている、あるいは、出したくて
もなかなか出せない稀少なものを、大盤振る舞いする「ハレ」の日
というイメージを持っているのですが、食糧が豊富にあり容易に手
に入る今、大量に食べる機会を設けることが「祭り」になるかな?
と思いました。
例えが悪いかもしれませんが、飢餓の国でハンガーストライキを
したとして、その国のどいうひとが関心を持ってくれるかな。
> 応援サイトの開設者には、
> 若い女性もいる。ルックスの良い、筋肉質のたくさん食べる若者に魅力を感じて開設
> したという。
> 昔で言えばよく働き、よく食べる若者を憧れて見ていた女性の心理だろうか。
成長期の子供や、身体を使って働いたあとの食べっぷりって、見て
いて気持ちがいいものですね(^^)。
料理を作った方も、うれしくなってしまいます。
今、自分に対して「よく働く筋肉質の身体を持っている」という
イメージを持っている人って、どの位いるんだろう。
そういうイメージを自分に対して持っているひとは、食べっぷりを
披露できるだろうけれど、運動不足を自覚していて、ぜい肉を気に
している人は、食べっぷりで自分をアピールしようと思うかな。
意識的に運動しなければ、筋肉質の身体をつくれないような日常を
送っている場合、今より沢山食べようと思うかな。
仮に、フードバトルを観た人が、気持ちいい食べっぷりに惹かれて、
自分も食べてみようと思ったとして、必ずしも国産品を買ってくれ
るとは限らないんじゃないかな。
食費として費やせる金額が一定だったら、量がほしいなら、安い方
へ流れてしまうのではないかな。
話は変わりますが、
“「千と千尋」の視聴率46.9%、テレビ映画の記録更新”
http://www.asahi.com/culture/update/0127/002.html
という記事を見かけました。
この映画、吐く場面が多かったですね(^^;。
無遠慮に捨てられた物を飲み込んできた川の主が吐き、
本来自分のものではない「印」を飲み込んだ「ハク」が吐き、
金ほしさに差し出される物を飲み込みまくった「顔なし」が吐いた。
千尋が吐くきっかけをつくり、彼らは「吐く」ことで、癒され、
正気を取り戻していったように思えました。
「顔なし」は、金は持っていたけれど、自分が何が欲しいのか、
わからなかった。映画の中では、まだ、名前を持たず、何が欲しい
のかもわからないけれど、心を鎮めてそれを探す居場所は得られた。
こういう映画が高視聴率をとる時に、フードバトルはウケるかな?
持続的・安定的に食糧を得るため、国内の第一次産業にもっと大切
にしてとアピールする方法は、フードバトルの他にもないかな?
どうでしょう。
(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。