[BlueSky: 4802] Re:4801 ファーストフ


[From] "Kaz. Yokoyama" [Date] Thu, 30 Jan 2003 13:56:48 +0900

葛貫さん、皆さんお久しぶりです。
横山です。

最近超多忙で青空MLも敢えてROMを通しておりましたが、ちょうど食の問題に今取り
かかっているところと言うこともあり、目の前の締切書類を意図的に忘れて思わす反応
してしまいました(笑)。

> その手のかかる代物を、どこで、どう、コストを削減すれば、あの
> 価格で販売できるのかな、と思います。

この点は非常に重要だと思います。
味、好みは個人的趣味や主義の問題もあるので何とも言えませんが、値段の問題は食に
関する客観的評価とも言えるので議論の対象となり易そうです。

私の意見は、食は生命維持に必須ですから、「食の値段は命の価値に直結する」と言う
ものです。その上で、「現在の食の値段は安すぎる」と考えています。

この点には異論も多々あろうと思いますが、少なくとも生産現場近くにいて思うもこと
は、コストカットはもう限界に近いと言うことです。既に無理なコスト削減が農耕地の
過剰使用、即効的効果を求めた営農形態を強いていることは明らかです。その結果が、
農業の持続性崩壊、農耕地からの過剰物質流失などに繋がり、結局は消費者の健康被害
や環境と言う観点から言う全体の価値の喪失に繋がっているわけです。

では一体幾らが適当かと言う事になりますが、これを安易に論じることは先ほどの論だ
と命の値段を云々する事になって危険ですが、仮に目安として以下のことを考えてみま
した。

財団法人生命保険文化センターの調べによると、2000年度の日本人の生命保険金の平均
契約額が一件当たり1164万円だそうです。生命保険金はある意味人間の命の価値に
関する我々の肌感覚を表しているとすると、この金額が何年分の保証しているかを考え
てみました。

保険会社には色々複雑な計算式があるようですが、ここでは契約者側の肌感覚として、
働き盛りで万一の時家族が路頭に迷わない範囲とすると、ざっと考えて30年としまし
ょう。その間の命を支えているのが一日3食の食事ですから、一食当たりコストは35
4円となりました。

これはあくまで一件当たりの平均値ですから、人によると、普通複数の保険に加入して
いる、或いは保険金が保証しているのはもっと短いはずだ、例えば精々10年程度だろ
うと言う意見に基づくと少なくとも3倍の千円強以上と言うことになり、何れにしても
1コ59円や一杯290円と言うのは法外に安い、そんなに安い命なのって訊いてみた
くなりました。

> で、自分はどう対応するかというと、最低限、決められたことは守
> ってよ、後は、経済的な余裕がどのくらいあるか、趣味とか好み
> の部分でどうかかわって行くか考えさせて、ということになるのか
> な、と思います。

私はやせ我慢してでも「私の命はそんなにお安くないわよ」って言って欲しいですね。
その方が朝早くから表参道のVのお店に並ぶよりも格好良いと思いますけど。
ではまた


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