[BlueSky: 4770] ローヤルゼリーについて


[From] "Masashi Yamaguchi" [Date] Sun, 26 Jan 2003 07:45:56 +0900

皆さん、おはようございます。

先日の講義(生物の生活、というシリーズタイトルで文系学生対象)でフェロモンを
話題に取り上げて
みました。その受講生から出てきた質問で、面白いのがありましたが、自分で答える
だけの情報を
持っていないので、どなたかに教えていただければ幸いです。

ローヤルゼリーについて、「フェロモンの種類とその利用」
http://www.jppn.ne.jp/miyazaki/500/yougo/1.htm
では、以下のように説明されていました。

<ミツバチにおいては、働き蜂の卵巣発育を抑制するとともに、
働き蜂を通じて幼虫に伝えられ、幼虫の卵巣発育を阻止して
女王にならずに働き蜂に生育させる、女王物質(queen's substance);
ローヤルゼリー>

この話を聞いて、その前の週の講義で環境ホルモンの話をしたので、
その話から連想した学生の一人が、ローヤルゼリーを人間が摂取する
ことで、ホルモン系統の障害を受ける可能性はないのか、という
質問を出してきました。まさに盲点を付かれたよい質問でした。

ミツバチの女王物質、9-オキソデセン酸はローヤルゼリーそのもの
であると受け取っていたのですが、どうやら女王物質とローヤル
ゼリーは別物ではないのかという疑問が湧いてきました。
そうであれば、ローヤルゼリーとは物質的には何でしょうか。

それにしても、女王様を作りあげる物資ならば、他の動物でホルモンなり
神経分泌系なりで何らかの干渉能力を備えてはいないだろうかとも
気になります。健康食品としてもてはやされているローヤルゼリーで
すから、すでに念入りに「人体実験」はされているわけですが、視点を
変えて、その生理活性の問題があるかどうかについて検討した結果は
でているのでしょうか。

以上の2点について、情報に詳しい方がいらしたら、どうぞ教えてください。

Masashi Yamaguchi
Faculty of Science
Univ. of the Ryukyus
Nishihara, Okinawa
903-0213 JAPAN


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