[BlueSky: 4738] Re:4737 腸内細菌によるサンゴの伝染病


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Tue, 17 Dec 2002 10:54:15 +0900

こんにちは、葛貫です。

山口さんwrote:
> 前にサンゴの腫瘍について話題になりましたが、今度は伝染病です。

これ2002年6月20日のNatureに載りましたね。

環境:サンゴの病気の原因は汚水 カリブ海での調査で判明(日本語)
http://www.appliedbiosystems.co.jp/website/SilverStream/Pages
/pg33A2.html?AgEventLink49=S33_R4_47_R0_65_

・・・前略
英国のニューカッスル・アポン・タイン大学のサンゴ研究者John
Bythellは「今回の研究結果は、汚水処理を改善しなければならない
ことを示している。Serratia marcescensがホワイトポックスの原因
の候補の1つであることは間違いない。ただし、ほかにも原因はある
かもしれない」と言う。

世界中で起こっているサンゴの減少は、気候変動のためだとされること
が多い。「今回の結果は、その海域の環境も重要だということを示して
いる。地球温暖化も細菌に好都合な環境を整えるという形で関係してい
るかもしれないが」とPorter は話した。
・・・中略・・・
「フロリダキーズ国立海洋自然保護区で昨年始まった汚水規制の結果、
すでにサンゴ礁では新しいサンゴが成長し始めている。サンゴ礁は回復
しつつある」とQuirolo は話した。

===========

一般人だと「地球温暖化が原因でしょうな」、「はぁ、そうですか」
で思考停止してしまいがちですが、汚水処理の改善という実行可能
な改善策を示すことができるのは、さすが専門家だなと思います。

私は行政について全くと言っていいほど無知なのですが(^^;、
もし日本で、このようなサンゴの異常が発見され、汚水処理の改善
が、まず取り組める方策だと判断された場合、どの行政機関に話を
持っていくことになるのですか?

人的被害がでた場合は厚生労働関係の行政機関、漁業被害がでた
場合は農水関係が関わってくれそうですが、この場合は、環境関係
の機関になる(窓口になってもらう?)のでしょうか。
汚水処理改善にかかる費用は、どういう名目で何処から出ることに
なるのでしょう。

そういえば先程、「地域の環境保全活動に環境省職員が「出前」」
http://www.asahi.com/national/update/1217/008.html
という記事を見かけました。

余談ですが、セラチア菌って院内感染が問題になった菌ですよね。
日和見感染する菌ですよね。


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