[BlueSky: 4732] Re:4731 オカルト的、環境改善、健康増進商品の問題


[From] "Kikuhiko.Mizusaki" [Date] Fri, 13 Dec 2002 18:24:40 +0900

水崎@岐阜です。
>
>  費用/便益比をよくするためには、宣伝文句のアヤシイ部分についてのコメン
> トを強制的に広報・掲載させる制度を作って、怪しい部分をこまめに訂正させる
> ことができるようにするのが有効だと思います。
>
>  このような怪しい宣伝文句はチャイルドポルノに近い、社会的な害毒だと思う
> ので、この程度の規制はかまわないのではないでしょうか。元々の文章の訂正や
> 削除を求めているわけではない(削除は許さない方がいいと思います)ので、表
> 現の自由と消費者の保護の妥協点としては悪くないと思います。
>  テレビショッピングの場合には、次回の宣伝からこの文言を放送させると共に、
> 最初の宣伝で買ってしまった人が、この文言を理由に返品を申し込んだときには、
> それを受け付けることを義務づける。

マイナスイオンについては、テレビからその利用商品の宣伝を聞かない日がない
と言うほど聞いています。それも日本を代表する程の大企業の製品として。
このマイナスイオンが、実に怪しげなものであると知ったときの驚きは実に大きなも
のでした。

また、園芸品店の店先に時々並べられている、HB-101という製品をご存じでしょうか

製品を販売するツールとして、ニュースが発行されていますが、
HB-101を植物に投与すると、生長が良くなるだけではなく、
皮膚病が治り、肥満が治り、眼病も治り、とにかく病気には良く効きます。
それも、ペットや人間の、、、なんて書いてあります。
このような表示は薬事法に触れないか?とメーカーに問い合わせたところ、
お客様の投書を、そのまま掲載しているので、触れません。との解答がありました。

さらに、植物の生長を促進する物質なので、農薬ではないかとの問いにも、
農薬ではありませんとの解答でした。
ちなみに農薬取締法(現行)における農薬とは、以下の通りです。

第1条第2項
この法律において「農薬」とは、農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物
等」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみその他の動植物又はウイルス
(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤その他の薬剤
(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政
令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長
促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤をいう。

さて、このようなインチキ商品は昔からあとを絶ちません。
これに対する行政の指導も、思うようにはかどりません。
しかし、一頃銀行に対しよく言われたように、商道徳の欠如がなせる技です。

売る側が、商道徳をないがしろにして商売を行うのであれば、
買う側の、自己防衛を促すしかありません。
役所が動くのを待つより、自分たちが動かないと仕方ないのではないでしょうか?

それにしても、法律は社会生活を営む上での最低限のルールであり、
道徳とは、健全な社会生活を送るためのルールだと思ったのですが、
最近の道徳の荒廃具合を見るにつけ、人間の欲望のそこの深さには胸が悪くなりま
す。


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