[BlueSky: 4520] Re:4518 [4512] 杞憂ですよ (^^) 。


[From] "gengorou" [Date] Wed, 21 Aug 2002 00:59:50 +0900



こんばんは、ゲンゴロウです。

【阿部さん】
>  ゲンゴロウさんの話はいつも楽しみにしています。

知らないと、なんでも好き勝手に考えられます(苦笑)

> 誰もレスをつけないので、つけてみました。

ありがたいことです。。

> と、言っても、専門外なので、結構
> いい加減な話です。軽く聞き流して下さい。

助かります。

【ゲンゴロウ】
> > ある動物の細胞からクローンを作る場合、その動物から取りだした
> > 細胞は、当然、すでに「時」を経ていることになります。で、その
> > 細胞から作られたクローン生物は、すでに、親?と同じ時を経てし
> > まっていることになるような気がしますが、どんなもんでしょう。

【阿部さん】
>  哺乳類の体細胞クローンの場合は、細胞分裂の回数を記録してい
> るテロメア(遺伝子にくっついている、分裂1回毎に一定量だけ千
> 切られる回数券のようなモノ)が短くなっているので、クローン親
> の生物と同じ程度の残り寿命しか無い、という様な話が有ったと思
> います。クローン羊のドリーにも、そんな話があったと記憶してい
> ます。

分かりやすい説明です。
ほんとに、寿命が短くなるのですね。。

>  しかし、脳細胞なんかは比較的分裂回数が残っている筈(出生時
> 点で分裂が止まっているから)ですので、それを利用してやれば、
> 比較的『若い』クローン個体が得られる筈です。

ふ〜む、、そうなのですか〜。。。

>  更に、逆転写酵素を使ってテロメアを長くする、という研究もあ
> るようです。と言っても、現在はテロメアに直接タッチする事が目
> 標なようで、切るとか伸ばすとかは未だ未だ先の話みたいですけど。
>
>  また、生殖に使われる細胞になる為の減数分裂の際にはテロメア
> が復活しているので、その辺の機構を上手く利用すれば、親と同じ
> 遺伝情報を持った子を通常の発生と同じ手続で生産できる、と言っ
> た事も考えられます。もっとも、この辺の話は未だ未だ技術的手が
> かりが少ないので、思い着きの域を出ませんが。

専門的な話しありがとうございます。
まったく知らない話でした。。

> > もしそうだとすると、食肉に消費されてしまう羊や牛でも、それと
> > 同じように、生体バランスが崩れていることになるわけで、それを
> > 食べ続けると、結果、私たちの生体バランスも崩れてしまわないの
> > でしょうか。。。
>
>  『生体バランス』が何を指すのか、よく解らないのですが、食肉
> の種類で人間が変わったりはしないと思います。豚肉ばかり食べて
> いるからと言って、人間が豚になったりはしませんから。

さほどの影響はないわけですね。豚ばかりをたくさん
食べたなら、豚の様になってしまうかもしれませんが、
それは、また別なことですね(笑)

>  食べ物の質、と言う話でしたら、日本人は随分前から妙なモノを
> 食べるように成っていると思いますよ(伝統的食生活の時点で可成
> のイカモノ食いだという話はさておくとしても)。農薬・ホルモン
> 剤を利用して作られた穀物・野菜、死ぬまで大地と太陽を知らず共
> 食いで太った食肉、飼料で色を調整された卵…。最近では遺伝子組
> み替え作物(耐農薬性が高いので、従来以上に農薬を高度に利用)
> なんてのも出始めましたねぇ(生産国では合法化されている国も多
> い。輸入食糧の多い日本では…)。

なるほどぉ〜、、そういえば、そうですね。

>  失礼。話が逸れました。クローン動物が実用化され、食品として
> 多用されるようになったとして、それが悪影響を及ぼすかどうかは、
> 正直なところ、やってみるまで判りません(悪影響だと判定される
> には気の遠くなるような時間も必要でしょうが)。

なぁ〜るほど。。

>  ただ、ある程度まで『大丈夫だろう』と言う処まで技術が確立し
> たならば、確実に実用化される筈です。とは言っても、クローン技
> 術に関しては、未だ未だ発展途上だと思います。少なくとも、食肉
> 生産に利用できるようになるのは当分先の事でしょう(残寿命の問
> 題は既に認識されているので、この問題が解決されなければ実用化
> されないと思います)。

ふむ。

>  それから。親がクローンであっても、その親が遺伝的な改造を受
> けていないのであれば、正常な生殖を経て発生したクローンの子孫
> は普通の個体と変らない筈です。仮に大量のクローンを作って環境
> 中に放出したとしても、遺伝情報の均一化(種の寿命の短縮?)に
> 多少は寄与するでしょうが、継続的に行われない限り、大勢に影響
> を与えられないような気がします。

遺伝的な改良も、考えてみれば、遺伝子改良にほかならない
ので、遺伝子改良はクローン以前から行われていた訳ですね。

>  結論としては、『杞憂』でしょう。天が落ちて来る事を心配する
> より、もっと心配すべき事が有りそうな気がしますよ(^^)。

なるほど。。知らないと、天が天井の様な物と勘違いして、
結果、落ちてくると連想してしまうわけですね。
知らないということは、ほんと、不安が拭(ぬぐ)えません。。

> それではまた。 阿部 靖志
>
>
> 追伸:
>  『やらない』人よりも『やる』人が注目されるのは、世界が変化
> を望んでいるからでしょう。

「人が望んでいる」ではなく「世界が変化を望んでいる」と
いうことですね。。

> 環境問題への対応だって『環境保護』
> という見方をすれば『やらない』事に見えますが、実際は『今迄し
> て来た環境破壊の中止』を『やる』ことにしたという事の筈です。

そうですね。「やる」「やらない」は、「なにを」やるか
ということで決まってくるのでしょうね。なので、、、
議題などに「あることを、やるか?」という決は、必ず、
「別なことを、やらないか?」という決を取ることになる
様です。。

>  何故、『やる』が注目されるかと言えば、今までの行動パターン
> が引起す『問題』(万人に認識されている場合もあれば、殆ど誰も
> 認識していない場合もあり、後者の場合は多くの人々に問題を認識
> して貰う事から始める必要がある)への『対策』として何かを『や
> る』事が求められているからだと思います。

確かに、人の選択決定には、「問題」→「対策」という
様な連続があるのだと思います。で、ある行動を想起した
場合、ある行動を「するかしないか」が論議されるわけで
すが、実は、「別の行動」が隠されて論議されている可能
性がある。しかし、ある行動と別な行動とが論議されてい
るという明確な認識は、論議している者たちにはなく、真
の論議はされていない。。。
 ・・・大変に抽象的な言い方で申し訳ないのですが、
 難しいからというより、私がよく分かってないので、
 曖昧な言い方になってます(ペコリ)

>  社会変化の動因は、既に社会に内在しているのです。後は、それ
> を如何に上手く利用して社会を動かすか、ですね(^^)。

ある樹が邪魔に思う人が、その樹を切ろうか切るまいかと、
考える。樹を切る理由は、家を建てるとか、駐車場を作る
とか、いろいろある。しかし、樹を切らない、つまり、樹
を切らないことをするという「強い」動機はその人には、
ない。。しかし、多くの人には、切りたくないという強い
動機はある。
つまり、なんとなく思うのですが、社会の動因は、個々人的な
集合意識として「ある」のだけれど、一方で、人間集団を考え
た場合には、別な動因がある。というか、実は、動因とは、
「何を望むか」であって、その「何を望むか」ということが、
個々人を主に考えた社会と、社会全体から考えた社会の場合と
では違っている、ような。。。

で、環境問題は、社会全体から人間社会を考えると言うより、
それこそ、全生物、また、全地球的な方向から、人間社会を
考えていることになる。。それが、、、論議される時、、、
個々人からの見方との・・・

・・・支離滅裂になってきましたので、、やめときます。。

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阿部さん、どうも、ありがとうございました。








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