[BlueSky: 4503] シカの慢性消耗病


[From] "Y.kuzunuki" [Date] Thu, 01 Aug 2002 15:35:48 +0900

こんにちは、葛貫です。

「<シカ奇病>BSEと似た症状 野生も感染 米国内で拡大の兆し」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020314-00001014-mai-soci
という記事を、今年の3月14日に見かけて気になっていたのですが、
今日、「脳がスポンジ状に 病気の野生シカ食べ、米で3人死亡」
http://www.asahi.com/international/update/0801/003.html
********
・・・前略・・・
3人は友人同士で、80年代にしとめたシカやヘラジカの肉を一緒に
食べていた。うち2人は93年にクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)
や別の脳症で死亡。99年に死亡したもう1人もCJDと診断されていた。
疾病対策センターは偶然かどうか、診療記録などを調べている。同州
(ウィスコンシン州)はCWD(慢性消耗病)が発生した地域約700
平方キロのシカ約1万5000頭の根絶を計画。通常は禁猟期の6月から
ハンターに特別許可を与えて、狩りを進めている。
*********
という記事が朝日新聞のサイトに載りました。

感染個体の割合はどの位なのか?
ここの所で急激にCWD感染個体が増加したのか?
異常プリオン脳症が注目を浴びて、丁寧に調査されるようになったため
感染個体が数多く洗い出されているということはないのか?
野生のシカのCWDは、どのような経路を経て感染するのか解明されて
いるのか(垂直感染なのか? 水平感染だとしたら媒体は?)
シカが激減することによる生態系への影響は?
等々、どの程度のことが、わかっているのかな、と思いました。

北米でシカ、オオシカの慢性消耗性疾患は1967年に発見されている。
今迄、北米人は、さほど気にしてきたようには思えないのですが・・・。

夏休みで、家にいた子供達は、この記事を見て、「すごい勢いで
感染が広がるのではなかったら、根絶じゃなくて、原因と対処法が
わかるまで、食べるんだったら、それなりの処理なり、覚悟をしな、
という通達をだせばいいじゃん。」と言っていましたが、どんな
ものでしょう?

実際、できるかどうかは別にして「根絶」というのは、私には、すごく
極端な方法に思えるのですが、このウィスコンシン州の計画は、対処法
を考るための「ひとつのモデルケース」位の感覚で取り組まれている
ものなのでしょうか?

ずいぶん沢山殺すことになるのでしょうから、どうヒトが関与したら
よいのか考えるために、きちんとデータをとってほしいなと思いました。



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