中澤です。
Kikuhiko.Mizusaki さんは書きました:
>さて、官僚組織として住民の総意に基づき、
>ゴミ箱を設置するために予算を執行するべきでしょうか??
原則論しては,総意といってよいものができるまで議論を積み重ねる
べきだと思います。
この例では,もし問題が,ゴミ箱がない場合のポイ捨てと
ゴミ箱がある場合の処分だけに限られているなら,
(1)市にゴミ処理の予算まで含めてつけてもらう
(2)それが無理なら,地域住民で交替でゴミ処理当番をすること
にして,都合で当番ができない人は何か区費を余計に払うとか
別の地域貢献をするとかする
といったシステムで,ゴミ箱の設置効果をあげるか,
(3)ゴミ箱を作らないなら,ポイ捨てができないように地域住民
が交替で監視するシステムをつくる,都合で当番ができない人は
何か区費を余計に払うとか別の地域貢献をするとかする
などの手段で問題が解決するように思われます。
こういう場合に地域通貨とかを使うと良さそうですが。
地域の人たちが,いずれの立場であれ,自分の住む場所を
良くしたいと思っていれば,時間はかかっても解決の方向に
向かうと思います。
仮に,かかわりたくないと思う人が多ければ,そんなところに
行政サービスをする必要はないので,ゴミ箱も作らなくて
いいのでは? それでは困ると思った人が,自主的に運動を
起こして,かかわりたくない人を巻き込んでいってから
初めて行政が動けばいいのだと思います。
>大規模な土木工事であっても、同じような事が起こっており、
>官僚組織が非常に判断に苦しむケースは、多いのではないでしょうか??
そうかもしれません。
その場合は,きちんとした合意形成ができるまで決断を
延ばすべきだと考えます。反対派をきちんと説得してから
(言い換えれば,説得できるくらいの合理性をもった計画を立ててから)
事業をやればいいのに,それをせずに強行するから問題が
起こるのではないでしょうか?
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Minato Nakazawa <minato@ypu.jp> http://phi.ypu.jp/
Associate Professor for Public Health and Informatics,
School of Nursing, Yamaguchi-Prefectural University
Phone +81-83-933-1453 / FAX +81-83-933-1483
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