こんばんは、五十嵐 剛と申します。
> 今日（7月3日）23時から、「ワールドビジネスサテライト」
> （TV東京系列）で「ITを駆使した食の安全実験密着」が
> 放送されるそうです。
かなり期待してこの放送をみましたが、編集者の意図的な映像が、
効果的ですばらしかったです。
iモード端末に貯め込んだ作業日誌には「夜間防除に挑戦 案の定、防除畝を
間違えた。」とか素敵な文字列が写っているし、ほかには「防除」と
「除草」の文字が目に付く。
畑の映像がスポットではいる所では、ブームスプレイヤーが農薬？を
まいている。
都会の消費者とのビデオチャットでは、残留農薬の心配を問う都会の
消費者に対し、「ほとんど掛かっていないと思ってもらって結構です。
全然心配ない量です。」という心配なやりとりを放送。
その後に生産者が自分のトマトをカメラの前で食べてみせる。
という、狂牛病騒動を彷彿とさせるパフォーマンスを披露。
商社やメーカーの担当者が顔を出し、ビジネスとしての期待を表明。
全体を通して見ての勝手な印象ですが、
農薬をかけまくりながら、「安心」を訴える生産者を、メーカーや商社がよっ
てたかってIT技術で翻弄している。
という映像にしたいかのような、意図のある編集を強く感じました。
食の安全を訴える効果はちょっと弱かったです。
IT技術で生産履歴が確認できるような『安心』は信頼に値しない。
という事を示して、逆説的な表現方法で「食の安全」が危機的状況に
ある事を訴えたかったのかも知れませんが、なんにせよ、農家の思惑とは
逆の効果を示しているように思いました。
町のスーパーで買った特売トマトに農薬が掛かっているのは許せても、
生産者の顔が見えるような関係の、「安心トマト」シールがついた
ものにまで農薬が掛かっているのは、納得がいかない気がしました。
この番組を御覧になった皆さんは、どのような感想を持たれました？
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Igarashi Tuyoshi <tuyoshi@anet.ne.jp>
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