[BlueSky: 4433] 新生物多様性国家戦略・自然再生事業シンポジウム


[From] "Koji Nishi" [Date] Mon, 17 Jun 2002 11:55:51 +0900

皆様

重複してこのお知らせを受け取る方もいらっしゃると思いますが
ご容赦ください。

直前になってしまいましたが、6月22〜23日に佐賀県唐津市で
下記のシンポジウムを実施いたしますのでご案内します。
現地見学会、交流会につきましてはすでに6/14締め切っており
ますが、6/23のシンポジウムにつきましてはまだ席の余裕があ
ります。6/20までにメールまたはFAXにてお申し込みください。
なお、すでにお申し込みいただいている方には18日までに参加料を
お振込みいただくようお願いしておりますが、本メールを見られて
新たにお申し込みいただく方につきましては、当日受付にて
参加料をお支払ください。

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応用生態工学研究会
≪現地見学会・公開シンポジウム≫

「応用生態工学現地ワークショップin唐津」
〜 松浦川の現場から自然再生事業を見る 〜

主催:応用生態工学研究会
共催:佐賀大学
後援:国土交通省武雄工事事務所、唐津市

(趣旨)
○国家戦略と自然再生事業について
2002年3月末に「新・生物多様性国家戦略」が閣議決定された。
この国家戦略は、自然と共生するためのトータルプランとしての
理念と長期的方針を示すとともに、次の見直しまでに実施すべき
具体的施策を盛り込んだアクションプランでもある。戦略の基本
方針に3つの方向性のひとつとして、「保全の強化」、「持続的利
用」とともに掲げられているのが「自然再生」である。それは、「科
学的認識」「統合的アプローチ」「知識の共有・参加」「連携・共同」
にもとづいて実施される「生物多様性保全に寄与する」自然の修
復や再生を意味する。そのような理念に沿った自然再生の事業
がいち早く開始されたのが松浦川のアザメの瀬である。
本シンポジウムでは、実際に再生事業がすすめられている現場
で、自然再生の理念や実際の進め方、そこでの応用生態工学の
役割などを考えてみたい。また、シンポジウム自体が松浦川での
先進的な自然再生事業における「知識の共有・参加」「連携・共
同」のためのフォーラムとして重要な役割を果たすことをめざしたい。

○松浦川・アザメの瀬の紹介
松浦川ではアザメノ瀬地区において自然再生事業を開始した。現
状は水田である。有史依頼水田であったと思われる。したがって目
標とすべき昔の姿はよくわからない、そういった場での再生である。
目標はあくまでも松浦川でかつてよく見られた生物の復活とそれら
と人の生活を通した触れ合いの復活である。ここでの再生は、場
の再生ではなく、この場を通した松浦川の生物の再生であり、人
間と自然との関係性の再生である。徹底した地元住民の参加と合
意形成、そしてその土地にすむ人の知恵を取り入れ、それらを通し
て、地元と共に再生を試みる。しかしながら課題も多い。例えば、
事業の効果を測定する有効な手法が見つからない。生物調査をい
くらしてもコストに見合うほどの成果は得られそうにない。今回のシ
ンポジウムではアザメノ瀬を題材として、目標設定、連携、評価な
どの項目についてそれぞれの立場からの意見交換や討議を通し
て、今後増えてくるであろうこのような普通の場での自然再生事
業の道筋をつけることをめざしたい。

・現地見学会   :6月22日(土) 15:30〜 → 締め切り
・交流会      :6月22日(土) 17:30〜 → 締め切り
・公開シンポジウム :6月23日(日) 10:00〜15:30

◇プログラム◇
○趣旨説明
鷲谷いづみ(東京大学大学院農学生命科学
研究科保全生態学研究室、当研究会理事および普及委
員会委員長)
1.「アザメの瀬自然再生事業」
   島谷幸宏(国土交通省武雄工事事務所所長、当研究会幹事)
2.「新・生物多様性国家戦略とアザメの瀬自然再生」
   鷲谷いづみ(前出)
3. 「自然再生事業の展開とアザメの瀬」
   金尾健司(国土交通省河川局河川環境課企画専門官)
4.「河川・湿地における自然復元の考え方と計画論
   −釧路湿原および標津川における湿地、氾濫原、蛇行流路の復元−」
   中村太士(北海道大学大学院農学研究科森林管理保全学講座教授)
5.「台地の生態系、海の生態系から見た自然再生事業の意義」
   芝山秀次郎(佐賀大学海浜台地生物生産研究センター教授)
6.総合討論
   座長:鷲谷いづみ(前出)
   
【公開シンポジウム会場】
●唐津市文化体育館
〒847-0083 佐賀県唐津市和多田大土井1-1   TEL. 0955-73-2888

【参加料】
●正会員・賛助会員:2,000円、非会員:3,000円、学生:1,000円
(学生は会員・非会員の区別はありません)
 当日会場で申し受けます。

注1) 交通手段及び宿泊関係は各自ご手配下さい。
注2) ホールの定員(378名)で締め切らせていただきます。

【参加申し込み】
Eメールまたはファックスにてお願いします。

【申し込み及び問い合わせ先】
応用生態工学研究会 事務局
メール :  see@blue.ocn.ne.jp
〒102-0083 東京都千代田区麹町4-5 第7麹町ビル226号室
TEL.03-5216-8401 FAX.03-5216-8520

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〒102-0083
東京都千代田区麹町4-5第7麹町ビル226号室
応用生態工学研究会事務局 西 浩司
Ecology and Civil Engineering Society
4-5 Koujimachi, Chiyoda-ku, Tokoyo, 102-0083, Japan
TEL:03-5216-8401 FAX:03-5216-8520
E-mail: see@blue.ocn.ne.jp
HP http://www.ecesj.com/
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