[BlueSky: 4369] [B Re:4346 生分解性プラスチ


[From] 平川 良信 [Date] Thu, 6 Jun 2002 21:52:05 +0900

文字化けがあったようなので、再送します。

−−−−−−−−−
邑瀬さん、澤口さん

横浜の平川です。
早速のご回答、有難うございました。

やっぱり、そうでしたか。
植物から作る生分解性プラスチックは、二酸化炭素が出ても、それは、その植物の
子供たちが光合成で吸収してくれることにより、循環していますから、問題ない
のですが、
石油から作る生分解性プラスチックは、一方向で二酸化炭素を排出するため、
循環しない性質のものですから、要注意ですね。

今、大問題になっている地球温暖化は、折角、地下に閉じ込められていた石油など
の地下資源を地上に持って来て燃やし続けたために、地上に二酸化炭素が増え続け
ていることが原因ですから。
石油などを燃やす(石油などから二酸化炭素を発生させる)のは、できるだけ減らさ
ないといけない。分解しないプラスチックは、確かにゴミにすると問題なんです
が、ある意味では、その中に(二酸化)炭素を閉じ込めていてくれてもいるんです
ね。なら、分解させるのではなくて、ゴミにしないようにすればいい。re-useや
recycleを進めるための対策をとることの方がより良いのではないでしょうか。

・生分解性プラスチックは、植物性のみとし、石油からは作らない。
・石油製品は、re-use、recycleにより、
(二酸化)炭素をその中に閉じ込めたまま使用する。

とするのが、一番良いように思います。


At 2002/06/05 11:41 Akifumi Murase <amur@mp.0038.net> wrote:
>Date: Wed, 05 Jun 2002 11:32:23 +0900
>From: Akifumi Murase <amur@mp.0038.net>
>Reply-To: bluesky@sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp
>To: bluesky@sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp
>Subject: [BlueSky: 4351] Re:4346生分解性プラスチックの分解と二酸化炭素
>
>平川さん
>
>邑瀬@土壌学屋です。こんにちは。
>
>> 生分解性プラスチックが分解すると、二酸化炭素が出そうな気がするのです
が、
>> 事実はどうなのでしょう?
>
>微生物によって有機物が分解するときはその炭素のほとんどは最終的には二酸
>化炭素となって大気中に放出されます。
>
>生分解性プラスチックや最近見なおされてきた生ゴミの堆肥化などは、「ゴミ
>を減らす」ことが元々の動機づけ、第一目的ですので、「二酸化炭素の発生量
>を減らす」ことは必ずしも期待できません。分解過程で微生物発酵などにより
>再度プラスチックの原料や燃料を作れば、その分化石資源を使う量が減って結
>果的に二酸化炭素発生量も減るかも知れませんが、技術的、実用的にはなかな
>か難しいですね。(不可能ではないと思いますが。)
>
>したがって、「土に戻せばリサイクルできた」という表現も厳密に言うと正し
>くありません。だからやっても仕方がないというのではなくて、最終的なゴー
>ルではないという意味です。
>


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