平川さん
邑瀬@土壌学屋です。こんにちは。
> 生分解性プラスチックが分解すると、二酸化炭素が出そうな気がするのですが、
> 事実はどうなのでしょう?
微生物によって有機物が分解するときはその炭素のほとんどは最終的には二酸
化炭素となって大気中に放出されます。
生分解性プラスチックや最近見なおされてきた生ゴミの堆肥化などは、「ゴミ
を減らす」ことが元々の動機づけ、第一目的ですので、「二酸化炭素の発生量
を減らす」ことは必ずしも期待できません。分解過程で微生物発酵などにより
再度プラスチックの原料や燃料を作れば、その分化石資源を使う量が減って結
果的に二酸化炭素発生量も減るかも知れませんが、技術的、実用的にはなかな
か難しいですね。(不可能ではないと思いますが。)
したがって、「土に戻せばリサイクルできた」という表現も厳密に言うと正し
くありません。だからやっても仕方がないというのではなくて、最終的なゴー
ルではないという意味です。
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