[BlueSky: 431] Re:416 雑感


[From] "kurita siro" [Date] Fri, 13 Aug 1999 21:17:56 +0900


ゲンゴロウ@さんへ。   識粛安@です。

お返事いただき、ありがとうございました。
レスが遅れてすみません。
暑いですね。
20年ほど以前には温室がないと冬を越せなかった植物が、ここ数年は
路地で生き生きと茂っています。記録を取っているわけではないので無
責任な発言ですが、このあたりの環境は右肩上がりで温暖化しているよ
うに思えます。

{ゲンゴロウさん、 416}
> ところで、「脳が道具」について、ちょっと。。。
>
> 人間が道具を獲得したことを私なりに考えたことがあります。
> 人間がサルとして樹上にすんでいるころ、サルは木のしなりを考慮し
> なければならなかったと思います。
> ビヨーーンビヨーーンと枝をゆすっているサルは枝を利用したのではなく
> 自分も枝の一部になっていたのではないかと思います。
> つまり、植物という生物を利用していたのではなく、植物に同化していた。
> 言いかたを変えると「環境を利用したのではなく、環境に巻かれていた」
> からこそ、環境を利用できたのでは、、、ないかと。。
> (人間には環境同化という優れた能力、あるいは環境に同化してしまうと
> いう悲しい能力がある。)

サルは植物に同化し、植物もサルに同化している。ここには対立・拮抗は
存在しない、破綻を招くことは無い、ということでしょうか。
キツツキフィンチが小枝を使って昆虫の幼虫を追い出して食べる、ゴイサギ
(だったかな?)が葉切れを疑似餌に魚をとる、チンパンジーが台石と打石
を使ってアブラヤシの実を割る、いずれも破綻を招くことの無い道具使用で
すね。
ただし、道具を使うものの個体数が激増すれば、破綻が始まるでしょう。
ヒトは道具を次々と加工・改良し、牧畜・農耕を覚え、指数関数的に個体
数を増加させています。
これは、同化ではなく、異化(破壊)ではないでしょうか?

> 人間の共同作業は脳の相互同化能力の結果だと思ってしまいます。

これは解るような気がいたします。
相互同化を促進した主因子は言語(遺伝情報(DNA)と違って時間軸の
垂直方向だけでなく水平方向へも情報を伝達できる)だと思えます。

> 脳について、もう少し、妄想を。
> スタジアムに集められた大群衆の脳は、拡声器によって、一つの脳の
> 意思を一気に情報伝達できるという、他の記憶媒体にはない能力も
> あるなあと思います。(プロパガンダや集団催眠のしくみ)

これも言葉があるからこそですね。
体を構成する細胞・組織・器官がホルモンやRNAや活動電流などで統合
されているように、ヒトは言葉で結ばれた超個体(?)として存在しうる、
といえますか?

shisuan@msf.biglobe.ne.jp



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