[BlueSky: 4294] 子育て(教育)≒洗脳  Re:4292 恋愛=洗脳


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Thu, 30 May 2002 12:15:49 +0900

葛貫です。

阿部さんwrote:
>  私は基本的に、恋愛関係とは互いが互いをキモチイイ存在である
> ように洗脳し合う行為、と思って居ます。ただし生物圏は自覚的に
> 人間に働きかける訳ではないので、ここでは一方的に近い洗脳を行
> なう恋愛を例として挙げたかったのです。恋愛関係において一方的
> に近い洗脳を行なわれた存在の代表例は、私の中では『紫の上』と
> 『プリティ・ウーマン』だったので、例示しました。

そうですね。
件のインタビューを「恋愛関係を円滑に進める手法の開発」に
なぞらえるという発想は、私にはありませんでした(^^;。

>  だから、女性が男性に対して一方的に近い洗脳を行なう、という
> 作品は無い(余りにも当たり前過ぎて全く面白くないだろうから)
> のだと思っています。

光源氏は恋人としてではなく父親の役割を通して洗脳(?)した
紫の上を奥さんにしたのですよね。子供が物的・心理的に独立して
いない時期に「娘を自分の理想の女性に育てたがる父親」を感じて
カチンときたのだと思います。

私は女3人男1人の兄弟の中で育ちました。
一番、年長だった私は、歳を重ねるに従い父の理想とはかけ離れ、
お互いに胃が痛くなるような喧嘩を随分しました(^^;;。
下の妹に関しては、父も娘なんて、こんなもんさと諦めがついたのか
コントロールしようとするより、まぁ、つかず離れずのいい関係を
つくろうという姿勢になり、孫娘になると「そこにいるだけでいい」
になる。な〜んか、とっても損した感じ、です(笑)。

> 現実世界では女性が男性を洗脳する比率の方が遥かに高い、
> と感じているからです。もっと正確に言えば、女性にとって男性は
> 使役動物に過ぎない、と感じています(要するに、俺ってばベンリ
> ー君(TT)…)。

そうですか?
使役動物とまではいかなくても、子育てのほとんどの部分を
女性が担うなら、実生活で適当に役に立つ相手を求めるのが
普通なのでは(^^;。
かといってベンリー君になってしまう必要もないわけで(^^;;。
子育ておばさんの感覚で、スミマセン。

> 自分で自分を上手く騙せれば、そうなってしまいそうですね。私
> は常々、自分も他人も客観的に突き放した醒めた目で見ていたいと
> 思っています。出来るかどうか、出来ているかどうかは別として、
> ですが…(^^)。

>  確かに、自意識をもって生きると言うことは、難儀な話ではあり
> ますなぁ。だからといって放り出す気には全く成りませんが。その
> 難儀さを積み重ねて、天に至る塔を建てたいものです。

漱石の「虞美人草」に出てくる甲野さんという哲学者は、
「色を見るものは形を見ず、形を見るものは質を見ず」と思っている。
色や形ではなく、本質について考えはじめ、徹底的に醒めた批判を
したら、自分が何を求めているか(何を求める《べき》なのか?)
わからなくなってしまった。それに向かって塔をたてるべき「天」
の方向がわからなくなってしまったのでは、と思われます。
《べき》って難しいですね。
《べき》で踏み惑う人間は、強い《I desire》を持つ人間に太刀打ち
できないような気がしました。

>  イエスですら崇拝される事を拒み、真の神にだけ崇拝を捧げよ、
> と言っていたのに…。イエスどころか大量の聖人を認定しているカ
> トリックは、キリスト教のフリをしている別の宗教だという気がし
> て仕方有りません。その元を作ったパウロって…。

私は、キリスト教の信者ではないのですが、中学・高校はミッション
スクールに通っていました。そこは、どこぞのMLのように(^^)、
ミーティング・ハウスの管理人は置くけれど、神父とか牧師等の特定
の指導者はおかない、聖書は参考書という程度に読んだらという
徹底的に権威や形式を排除する宗派でした。パウロが蒔いた種子が、
様々な時代や場所を経て、カトリックとはまた違ったかたちに育った
のでしょうね。

とりとめのない話になってしまいました。
それでは、また。



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