[BlueSky: 4292] Re:4251 恋愛=洗脳


[From] Abe Yasushi(阿部靖志) [Date] Wed, 29 May 2002 20:47:29 -0400

阿部@イジャペルです。

at [BlueSky: 4251] Re:4243 物語(長文失礼) 葛貫 さん
> >  で、平藤先生の研究は『生物圏を管理しやすくアレンジする』と
> > いうものだと思います。要するに、生物圏を『紫の上』とか『プリ
> > ティ・ウーマン』のように取り扱う研究な訳です。ホント、楽しそ
> > う(^^)…。
> の、「ホ ン ト、楽 し そ う (^^)…。」が、女性としての私の
> 何処かにぶつかり、カチンと硬質の音を立て、幾多あったであろう
> 返信パターンの中から、あのようなかたちをつくるもとになったの
> だろうなと、自分でも可笑しく思いました(^^;。

 失礼しました。私には、あまり真面目にばかりやっていると、自
分で自分を茶化してみたくなる悪い癖があるんです。その辺で、逆
鱗に触れてしまったかもしれません。

 ただ、生物圏に関る科学者の多くは、人間の働きかけを排除した
状態(人間不在の生物圏)を研究している様に思えるのですが、私
には、それは余り面白そうでは無いと思うのです。かと言って、人
間が完全に制御するのも、生物圏が可哀想な気がしますし。やっぱ、
お互いキモチイイ状態になれる研究の方が楽しそうです。

 と言う訳で、働きかけとその結果として起こるフィードバックを
お互いキモチイイ状態(少なくとも人にとってはキモチイイ状態だ
し、手をかけずにそれが維持される、ということは生物圏にとって
もキモチイイ状態なのだと判断できそうです)にしようという、あ
る意味、恋愛関係を円滑に進める手法の開発にも似た平藤先生の研
究は、ホントに楽しそうだと思いました。

 私は基本的に、恋愛関係とは互いが互いをキモチイイ存在である
ように洗脳し合う行為、と思って居ます。ただし生物圏は自覚的に
人間に働きかける訳ではないので、ここでは一方的に近い洗脳を行
なう恋愛を例として挙げたかったのです。恋愛関係において一方的
に近い洗脳を行なわれた存在の代表例は、私の中では『紫の上』と
『プリティ・ウーマン』だったので、例示しました。

 誤解のないように言っておきますが、私は男尊女卑主義者ではあ
りません。むしろ、どちらかと言うと女性を恐れています。と言う
のも、現実世界では女性が男性を洗脳する比率の方が遥かに高い、
と感じているからです。もっと正確に言えば、女性にとって男性は
使役動物に過ぎない、と感じています(要するに、俺ってばベンリ
ー君(TT)…)。

 だから、女性が男性に対して一方的に近い洗脳を行なう、という
作品は無い(余りにも当たり前過ぎて全く面白くないだろうから)
のだと思っています。また、葛貫さんの女性としての何処かがカチ
ンと硬質の音を立てたのも、その証拠なんじゃないか、とも思えて
しまうのですが…。考え過ぎでしょうか。


> >  本人が意図的にやっていたのだとしたら、そんなに辛くなるよう
> > な話では無かったのかもしれません。自分自身の真の動機もありの
> > ままに見ておきたいものです。
>
> 真の動機は、渦中に居る間はわからないのかも。
> あるものごとが完全に済んで、自分と切り離して観られるようになる
> まで、「真の動機」は、時と場合によって、何度でも書き変えられる
> のではないかなと、自分を省みて思いました。

 自分で自分を上手く騙せれば、そうなってしまいそうですね。私
は常々、自分も他人も客観的に突き放した醒めた目で見ていたいと
思っています。出来るかどうか、出来ているかどうかは別として、
ですが…(^^)。


> 以前、佐川さんが[BlueSky: 2792]で
> http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/mllogs/bluesky/2792.html
>
> 『後はこの偉大なダイコクコガネが私を埋葬してくれるはずだ。
> 私は彼らの子孫と私の子孫に姿を変えて生き残っていく。・・・・
> ・・・・・・ 中略 ・・・・・・・体は次々と空に舞い上がり、
> 星々の下に広がるブラジルの大原野へ飛んで行く。』
>      「虫を愛し、虫に愛された人」(文一総合出版)より
> と、理論生物学者のウィリアム・ハミルトンの書かれた一節を
> 紹介していらしたのを思い出しました。
>
> 夢を見たのが、プランクトンに親しみを持っている方だったら、
> 涙を流しながらではなく↑のように感じられたのかもしれませんね。

 そうですね。私も子供の頃、自分が死んだら自分の死体を生態系
の循環に戻して欲しいものだ、と思ったものです。最近では当時ほ
どピュアではなくなったので、自分の死体の処理法は残される人達
が考えれば良い、とばかりに、全くこだわりを持たなくなりました
が(^^)。


> > 葛貫さんがパウロにどういうイメージをもっていたかも知っていま
> > した。が、聖書を読む限り、パウロは自分が仕えている神に厳格に
> > 帰依するように、他者に対しても同じ神に自分同様に仕えさせてい
> > たのではないか、という気もするのです(改宗前の行動を思い出し
> > て下さい)。
>
> 確かに、そうですね。
> 私はパウロに「木を植えた男」を見ていたのですが、彼は木を
> 植えたのではなく、自分が感じた「神」について、「小さな神」
> になるか、ならないかの境界を揺れ動きながら、布教していた
> のですね(^^;。

 パウロと改名した後のサウロは、権威を借りて教義を付け加えて
すら居ます。イエスは、口から入るモノで人は穢されない、口から
出るモノで穢されるのだ、てなことを言っています。しかしパウロ
は、血と絞め殺されたモノなどを食べる事を避ける様に、てなこと
を言っています。こうなると、もう完璧に『小さな神』だったのだ
と思います。

 イエスですら崇拝される事を拒み、真の神にだけ崇拝を捧げよ、
と言っていたのに…。イエスどころか大量の聖人を認定しているカ
トリックは、キリスト教のフリをしている別の宗教だという気がし
て仕方有りません。その元を作ったパウロって…。


それではまた。 阿部 靖志


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。