[BlueSky: 4105] 否定と肯定


[From] "suka" [Date] Thu, 9 May 2002 00:30:58 +0900

田中さん 稲垣さん みなさん

   須賀です。

田中さん:
> 「これではダメだから良くしよう」というのと、
> 「これでいいからもっと良くしよう」というのの違いは、
> 前者は、現状を否定しています。
> 後者は、現状を認め受け入れています。
> どちらもプラス発想のように聞こえますが、本当のプラス発想は後者ですね。
   (中略)
> 私は、否定から始まる未来より、
> 容認から始まる未来の世界にいたいと思います。
>
> 言葉足らずで表現も不的確かもしれませんが、私はこんな風に感じています。
> またみなさまのご意見をお待ちしています。

いろいろなことを考えさせられてことばにしにくいのですが、
8割ぐらいはそうだなあと思うとともに、2割くらいは余白に
のこしておきたいなあ、といった印象をもちました。

僕の考えかたは、柔軟に、かつ前向きにものごとを考えたい
というものです。柔軟に、というところがみそで、その2割の
余白でもって「否定」とみえるものをも肯定にかえられないかな
という気持ちがあるからです。そのくらいは意思や工夫次第で
どうにかなる、と思いたがっているのかもしれません。

8割賛成、というのは、かなりの賛成だ、と思いたいのですが、
田中さんにこのことを考えさせるにいたったきっかけのひとつ
は、教科書から進化が大きくけずられることになったことに
対して、僕がけちをつけたことにあったわけですよね(笑)。
そのことを思うとちょっと複雑な心境です。たしかに、このこと
について、肯定か否定か、という二者択一をするとしたら、
僕は否定のほうになりますからね。この話題はたまたまそう
だったのです。否定が否定でおわってしまわないようには
気をつけたつもりでしたが、それでもいいかたがつよかった
かもしれませんね。

誤解をおそれずに印象を率直にいいます。田中さんのこの
ご意見にはたいへんな破壊力がふくまれているなあ、と
思いました。これはわるい意味でいっているのではありません。

世のなかの識者、評論家、世間、といった日本のほとんどの
「発言者」をだまらせるような迫力がある、というような意味
です。実際、日本の社会には「否定」からはじまる議論が
蔓延していますからね。内輪の意識をはなれたところで、
おたがいのあいだをつないでいこうというようなおおらかな
気持ちがすくなすぎる。逆に、否定的なことをいいつのること
には何の歯止めもないかのようです。・・・とこのように書いて
くると、もはや僕のこの論調そのものが「否定」のかたまりに
なっちゃっていますね(笑)。ごめんなさい。

誤読かもしれませんが、僕はこのように感じました。

稲垣さん:
>  付属のメールソフトに、「署名設
> 定」と云うのがあったので使っている
> のですが、私の名前やリターンアドレ
> スは、皆さんのところで、表示されて
> いるでしょうか?

いただいたメール本文には表示されていませんが、
返信ボタンを押すと表示されます。

>  もう一つ。これも環境と言えば言え
> なくもない、身近な社会環境、お店
> (どんな所でも可)で良くある客との
> 揉め事について。
>  自分の無理な言い分を押し通そうと
> するものに対して、間違っていること
> を指摘して、出来ないことは「出来な
> い」と、きっぱり言える所と、迷惑な
> がらも客の言い分に従がう所。皆さん
> なら、どちらに行きたいですか?実際
> に、どちらに行かれることが多いです
> か?

実際の状況でどちらにもなってしまいそうです。
家からそれほど遠くないところに、日曜日・祝日は
残念ですがお子様の入店をおことわりします、
という意味の看板をかかげた喫茶店があります。
たぶん静かでおちついた雰囲気を売り物にしている
のでしょうし、そのような店を貴重に思うお客さんも
いるのだろうなと思いますが、僕はどうにもしゃくに
さわって、こんなすかした店になど入ってやるものか!
とコドモのように憤慨したい気持ちになります。
そうかといって、ガラのわるそうなおにいさんが頻繁
にからんでくるような飲み屋からは足が遠のくだろう
しなあ。このあたりの感じ方は、実にわがままなもの
かもしれませんね。

   須賀 丈











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