[BlueSky: 4051] Re:4050 おいしいサツマイモ


[From] Sato [Date] Fri, 05 Apr 2002 10:08:57 -0500

佐藤@ミシガンです。
今日もまた雪がちらついています。

いわおさん;
> なるほどね、そりゃなんでもかんでも同じように料理できるわけではないですものね。
> しょせんは豊かな国でのお遊びに過ぎないのか。ほんとにどうしようもない状態にな
> るまでは受け入れられそうにないですね。
いや、前の投稿では否定的に書いている様に読めるかもしれないですけど、僕は導入の仕方次第で受け入れられるんじゃないかと思うんです。うまいこと、”はやり”になり、ある程度持続的に使われ、文化の一部となれば・・・。

先進国から途上国をながめて、犯しやすい誤解は、「途上国の人は厳しい生活をしていて、彼ら自身も大変だと思っている」と勝手に思っちゃう事じゃないかと思います。途上国で生きている人たちは、往々にして他の生活を(知識、体験として)知らないので、それが”あたりまえ”なのです。彼らには彼らの何百年という生活の歴史があるので、その慣習を無視して何かを導入しようとしても、思うようには定着しないんじゃ無いかと言うのが僕の感想です。衣食住の生活習慣って変えたくないですもんね。

・・・でも、他方で、人の食文化は意外に早く変化するので、ソーラークッキングでうまいもの(おいしいサツマイモなど)が簡単にできるとなれば、簡単に定着しちゃったりするのかなぁとも思いますが(自己矛盾?!)。

> >煮炊きのための薪が森林破壊を助長するなんて馬鹿な話もあった
> と否定的に書かれてますが、それはつまり、森林破壊の主原因はもっとほかにあって、
> 地元の人々の生活のための薪など問題にはならない、ということでしょうか。
僕はアフリカは直接見たこと無いので、東南アジアと中南米のことしか知りませんが、普通、薪は倒れた木や切りやすい枝を集めたり間引きしたい木を女子供で切って来ます(商業的薪業者を除いて)。ところが、商業的伐採は桁ちがいの木を切り出します。商業的伐採の現場に行けば、地元の人の薪の伐採など、本当に取るに足らない”速度”での伐採だと確信出来ます。チェーンソーやブルドーザーなしで、人がどれだけの木を1日あたり切れるか想像してください。

焼き畑も、もう一つの森林破壊の原因としてあげられています。あれも実は焼き畑自体が問題なのではなく、その頻度が問題を引き起こしているのです。インドシナ半島では焼き畑に陸稲を植えるのですが、その陸稲はとても(彼らにとって)おいしく、高値で取引されるのです。山に住む人が増えて、以前は8年に一度に焼き畑にする場所だったのが、3年に1度になってしまえば、簡単に表土流出を引き起こします(雨の多い場所なんです)。
>  アフリカのサハラ砂漠南端のサヘル地方などの乾燥地帯では、町の周辺の木々がど
> んどん薪として消費されてしまい、必要なまきを集めるのに1日かけて遠くまで歩いてい
> かないといけない、などという話を読んだことがあります。
アフリカは自分で見たことが無いので、一次情報とはなり得ませんが、アフリカから東南アジアに来た婦人会グループ(ごく普通の主婦たち、確かザンビアだったかな)と話しをしたことはあります。その時は水の話になりました。水をくみ出しに片道何時間もかけて行くのが日課だという話です。東南アジアは水が豊かでうらやましいといったような事を話していました。あの時は薪の話は出なかったですが、たしか牛のうんちを乾かして、煮炊きに使うという話は出ました。・・・・ところで、サヘル地方で森林なんてあるのでしょうか?


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