[BlueSky: 401] RE:392 脳と精神誕生について


[From] "Katsumi Tamaoku" [Date] Wed, 11 Aug 1999 11:39:20 +0900




ゲンゴロウさん、はじめまして。
後藤さん,横レスですみません。

GENNGOROUさんwrote:
>「構造の中を走る電気信号」と「構造自体の変化」には同時性が
>ありませんので,あくまでも動物の肉体の維持の脳の話です。
>
>脳の中で同時性のある現象とは,
>「電気が流れる回路による信号」と「その流れた電気信号の強弱」
>という二つの現象です。
>脳の中で,二つの現象が同時に起きているから,その相互存在で
>人間には意識が生まれていると私は考えています。
>(どこにも著されてないので,後藤さんにお考えいただくしか
> 手はないです。)
>この今という時間的な瞬間があるということだと思うのです。
>「今」を感じるのは,自己存在の特徴的な感覚です。
>(時間など存在しないのにです。)
>
>ちょっとそれますが,同時性の可能性について,,,
>二つの物体が接するのは,空間が混ざるときで,いつ混ざったのか
>は時間的に収束的に無限で判断ができませんが,二つの物体にとって,
>同時性は起きていることは事実です。空間が一つでなければ
>絶対に同時性は起きません。三つの物体では絶対に不可能です。
>それと,脳の中を流れるエネルギーまでも一つに二つのことが
>起きたときにしか信号的な同時性はおきません。

ユニークなお話、興味深く拝読しております。
話題の内容とは違うのですが、ゲンゴロウさんの
思考の参考になればと思い書いてみます。
もう既にご存知のことかもしれませんが。

古典力学では物質の座標と運動量がわかれば、X時間
後の物質の位置がわかるのですが、原子の世界では、
光が粒子と波動の二重性を有している為、たとえば
光で電子を測定する(見る)と言う行為が、見られた
相手の電子に光の粒子の衝突による運動量を与えて
しまうため、X時間後の電子の位置は、
「ある一定の範囲」にある、と言う確率でしか
わからない事になります。逆にいえば、ある位置に
電子が居る時間が不確定と言うことにもなります。
(不確定性原理;W.K.Heisenberg、量子論)。
即ち、物体を見た瞬間にその物体は、正確にはもう
そこには無いことになります。

人間の世界における対象物は電子に比べれば超巨大
ですから、運動している物体のX時間後の位置は確定
できますが、これも厳密に言えば「100%近く確定」
出来るにすぎないのです。

北教大物理の三木さん、おかしなところはフォロー
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では、また。  玉奥克巳



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