[BlueSky: 3975] Re:3959 教育の多様化(雑談)


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sat, 2 Mar 2002 16:01:29 +0900

こんにちは、葛貫@雑談です。

> 話は変わりますが、【3914】で野池さんが紹介して下さった
> ゲーリー・スナイダーの「亀の島」、昨日読み終えました。

スナイダーさんやこの本を翻訳されたナナオサカキさんは
御自分の詩を朗読する会を催されているのですね。

今日、小学生で卒業を前にして、お別れ会があり、学校の
授業風景を子供達が寸劇を作って見せてくれました。

国語の時間を模して金子みすゞの詩の朗読をしたのは、最近
よく見られるパターンのように思えたのですが、社会の時間
だといって、日本国憲法の前文を暗唱したのには、胸を突かれ
る思いがしました。何度も読んだことがあるこの前文を12歳の
子供達の声で聞かされて、うつむいてしまいました。

同じ文でも、文字を目で追うのと、耳から聞くのでは、随分
違うのだなと思いました。

劇のシナリオは子供達がつくったという話でしたので、
9月11日以来、上品そうな装いが剥がれ、いろいろな欲や都合が
あからさまなかたちで見え隠れするようになり、子供達なりに、
さまざまなことを感じ、考えてきたのだろうなと思いました。

続いてリコーダーで演奏された「少年時代」を聞き、
『夢が覚め 夜の中 永い冬が 窓を閉じて
呼びかけたままで 夢はつまり、想い出のあとさき』
という歌詞を思い出し、この前文の理想を実現するためには、
大きなリスクを負う覚悟と、どれほどの懐が深い周到な外交
手腕が必要になるのだろうと思いながら、帰ってきました。

大人にものを考えさせるような、上手な演出でした(^^;;。



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