[BlueSky: 3929] Re:3928 ゲイリー・スナイダー


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sun, 3 Feb 2002 16:16:33 +0900

こんにちは、葛貫です。

今日は節分ですね。
神奈川は、朝から冷たい雨が降っていています。

須賀さん:
> 僕はゲーリー・スナイダーのこの詩がすきです。
>
>    八月半ば サワードゥー山の眺望

・・・・後略失礼・・・・

おじいちゃんが孫に語りかけているような語調で、
スナイダーさんの詩とは大部トーンが違うのですが、
表現したかった質は似てるかもと思う高橋延清さん
の詩を一つ。

 二度童子(わらし)になって

 老いて
 二度童子になった
 どろ亀さん
 科学者の目を落して
 森の中へ

 見える 見える
 よく見えてくる
 今まで気がつかなかった
 森の中の小さな
 美しいデザインも・・・・・

 動かずに
 黙ってすわっている、と
 生きものたちが
 心を開けてやってくる
 仲間にならんか、と

 すぐそばに
 小さなザゼンソウ
 仏さまが
 おられるような
 気がする

 生と死の哲学を
 乞うても
 何も答えて
 くれないのだが・・・・・

『詩集 どろ亀さん』 1988年 緑の文明社

> 日本列島のどこにいっても、そこにしかない土地の名を
> よみこんだ美しい詩がある、そんな夢をみてはいけない
> でしょうか。

いろいろ思い出してみたのですが、その詩がつくられた頃、
その土地が持っていた雰囲気が、今も保たれているように
思えるところが少ないのが、残念です。
時の篩に耐えるような詩として読み込める風土を、見いだす
or つくり、伝えることは、容易なことではないのかもと
思いました。





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