[BlueSky: 3925] Re:3919 事務局=専門家? 


[From] NOIKE Motoki [Date] Fri, 01 Feb 2002 19:42:10 +0900

須賀さん、みなさん

野池です。

> 要するに、地球温暖化へのとりくみそのものが新領域であり、
> 実績のある団体やグループなんてあるのかい? という
> ことです。
>
> だから住民や企業・NGOなどが参加して、行政がまとめる
> 計画への提言をつくるというのは、だれにとってもあたらしい
> 挑戦になると思うのです。
>
> ・・・という理解でいいでしょうか、 野池さん?

はい、そのとおりです。

で、ぼくが常々問題と思っていることがあります。
これは行政のスタンスです。
須賀さんが [BlueSky: 3917] Re:3915 行政 で書かれていたことにも関連します。
この部分です。

> 行政担当者のなかにジェネラリストとスペシャリスト
> の双方がいて、住民やNGO・地元企業などとの
> 連携をチームプレーでおこなう、というようなやりかた
> は考えられないものでしょうか。
<中略>
> でも現状ではそうなっていない。そのことが、たとえば
> 地方自治体の国に対する依存につながったり、金太郎
> 飴的な地方行政のありかたにつながったりしている面が
> あるのではないでしょうか。

なぜチームプレーができず、金太郎飴になるかです。
一般的に行政は須賀さんのいう「挑戦」が苦手なのだと思います。
「挑戦」をかわすのは得意のようだけど。
極端な言い方をすると、行政職員が市民に応える言葉は、
「ありがとうございます」と「すみません」が多いのでは。
(無茶な苦情も多いでしょうから、同情もしますが)
つまり、スペシャリストならいいというものでもないでしょう。
おもいしろいことが起きている自治体をみると、
「挑戦」する首長のいるところ。
おもしろいことが起きている分野は、
「挑戦」する職員がいるところだと思います。
もちろん、これは企業や市民の側にもいえることです。
また「挑戦」が「県民益」や「国民益」につながる必要もあるでしょう。

で、市民の側から見ると、「挑戦」しやすいのはやはり新領域ですね。
温暖化防止活動推進センターの研究会はその一例。
まだ行政の壁が厚くなっていない。

「審議会」みたいのはだめです。
ぼくなんか長野市の環境審議会に応募して(作文を書く)、
2度とも落ちましたから。
その間ではゴミ減量の検討委員会にも応募して、それも落ちました。
作文が下手だったのでしょうけど。
外務省のような「伝統的な」役所も、環境省などに比べると、
ずっと壁が厚いと思います。
大臣に「挑戦」されたらたまったもんじゃない、と官僚の皆様は感じていたはず。

センターの研究会は、委員有志の案が叩き台になると決まってから、
県も急に積極的になりました。
お呼びがかかったし、有志の会議に出たいとか、
委員の意見交換メールに参加したいとか。
もちろん、こちらは壁なしですから、大歓迎ですけど。
ただ、意見交換はしっかりお互いやっていくけれど、
その場で「調整」はしてしまわないようにしましょう、と約束して。

また、委員有志がつくった叩き台のための草案を、
県側がきちんと批判してきたことです。
本気でつき合う気になってきたのかな、と感じた次第です。

なお、県自然保護研究所の方々の「挑戦」もエネルギーとなって、
コペルニクスは活動しています。


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