澤口@一升金です。
Y.Kuzunukiさんの<004e01c17ba5$b3d6bea0$1a01a8c0@demeter>から
>B君に語らせていた
>「なかなか大変な世の中になってしまったが、やはり基本は知識量だ。」
>が、安井至さんの出された結論なとも思ったのですが、知識量だけでは
>なくて、五感をフルに活用し、持てる知識を総動員し、洞察力を最大限に
>働かせる必要に迫られたことがあるか、その時の感覚を覚えているか、
>等々も、リスクセンスの形成に関わっているような気がしました。
個々の粒子の動きを法則として定式化できても全体の挙動は予測しがたい
複雑系というものがあるように、個々の部分知識をいくらかき集めても予
測しがたい全体系というものはあるように思います。
ノーベル化学賞の受賞者といえどもそこらのラーメン職人より旨いスープ
が作れるわけではなく、物理学のエキスパートがF1レーサーより自動車
の運転が上手であることはあり得ないのです。
昨今、「情報化」「インターネットの活用」によって飛躍的に知識の増大
ができる、というような論調の記事も見かけやすいのですが、ITで得ら
れ易くなるのは個別の確定データだけなので、予測や構成が必要な類の事
柄については、いまだに現実的に役に立つレベルとは言い難いと思います。
ITで経済動向や市場動向がリアルタイムにわかるとはいうものの、素人
が株や先物売買でリスク無く儲けが拾える日など永遠に来るわけもないの
です。
(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。