[BlueSky: 3772] Re:3769  雑談です


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Fri, 9 Nov 2001 11:42:23 +0900

本題からはずれた雑談が多くて済みません、葛貫です。

佐藤@ミシガンさん:
> 科学の対局にあるのは、もしかしたら、「悟り」かもしれません。悟りはなんら説明
> する必要がないし、私がわかったのだからそれでいいという、一種、東洋的な認識方
> 法かも知れません。(←戯言として無視してください)。

「私がわかったのだからそれでいい」で終わりにしないで、
「私がわかったこと」を誰にでもわかり、再現できるかたちで、
伝え、残したいと願った人が、その術として数学とか、科学を
発展させてきたのだろうと思いました。
また、「私がわかったこと」を伝える、全く違う経路として、
音楽とか、絵画とか、芸術があるのだろうと思いました。

「文明の生態史観はいま(梅棹忠夫編 中公叢書)」の中に、

【川勝】:ひらめきは外からくるんですか。

【梅棹】:ひらめきだけではだめなんです。それをキャッチして
培養していかなければ学説になりません。論理のいちばん最初に
ある着想が、ひらめきですね。地上に燦々と降りそそいでいる
宇宙線は、われわれの目には見えないもので、すぐに消えてしま
います。それを目に見えるようにしたのが「ウイルソンの霧箱」
という装置です。箱の中の霧を宇宙線が貫くと、すーっと光跡が
でます。それを写真にうつすことができるんです。(p.33‐34)

という一節があったのですが、「ウイルソンの霧箱」のように
霧を充満させてある脳と、宇宙線にあたる「ひらめき」を
写真に写し取るように観て培養し、他者に提示する表現力を
持っている人って、すごいなと思いました。





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