[BlueSky: 3761] Re:3759 狂牛病の起源?


[From] "Sato, Kenji" [Date] Tue, 6 Nov 2001 14:25:13 -0800

佐藤@ミシガンです。
昨夜は家からオーロラが見えました。と、言っても光のカーテンと言うほど立派
なモノじゃ無かったですが。今年は太陽が活発なので、オーロラが見えやすいそうで
すね。

広木さんの”ただの妄想”に触発されて、投稿します。タンパク質の糖鎖による修飾
や折り畳みについてほとんど知識がないのに、憶測で物を言います。ご関心ない方は
即刻削除下さい。

広木さんの、「シャペロン蛋白遺伝子突然変異説」、つまり、プリオン蛋白の遺伝子
でなく、それを折り畳む介添え蛋白の変異ではないかと言う説は、病気がどこから来
たかとか、遺伝型によって発病しやすい動物がいるとかを説明するにはいいかも知れ
ないけど、「蛋白分解酵素に抵抗性のプリオン蛋白をネズミ等に直接脳内接種するこ
とにより、スポンジ状の組織病変を作り出せる」、という現象を説明出来ないです
ね。異常プリオン蛋白がDNAに働きかけてDNAの突然変異を誘発するという、セントラ
ルドグマに反する説も以前どこかで見たことがありますが、チト、考えにくいです
(DNAはとっても安定している)。僕が妄想していたのは、正常プリオン蛋白がRNAか
ら翻訳されて蛋白、糖鎖がくっついて3次元、4次元構造(プリオンが4次元構造を
持つかどうかは知りませんが)をとる経路の中で、シャペロン蛋白やその他の酵素に
影響して、異形のβ-シート構造を作るように働くというイメージです。いったん出
来上がってしまったα-螺旋構造の蛋白をβ-シート構造にするにはエネルギーが必要
だろうし、異常プリオンが正常プリオンにただくっつくだけでそんな事が起きるなん
て考えにくいし・・・。こう考えると、異常プリオンは感染性因子と言うよりも、代
謝阻害物質みたいなイメージになります。

精読してないので、広木さんの投稿を読み違えているかも知れませんが、その場合は
笑い飛ばしてください。


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