[BlueSky: 3600] Re:3584 環境教育など


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Fri, 24 Aug 2001 12:50:53 +0900

こんにちは、葛貫@神奈川です。

台風11号が去って残暑がぶり返しています。
こう暑いと、「気合い入れて宿題片付けちゃいなさい!!」と
子供達に言うのも気の毒な気がします。
あと2・3日すると、暑さなんか気にしていられない状況になり、
その勢いで、新学期に突入すればいいのだと思ってたりもする
のですが。

葛貫【3581】:
> #「これからの環境学習のあり方の検討と実践の記録」
> #拝読してみたいなと思いました。

↑を拝読する機会に恵まれました。
公共機関(に属している人達)は、一般市民が思っているより、
真面目で、熱心で、親切なんだなと実感しました。
ありがとうございました m(_ _)m 。

目次
1.緒言
2.わが国の環境学習の現状と課題
4.生物多様性の保全と環境学習
5.長野県の自然保護・保全に関する環境学習
6.長野県自然保護研究所での環境学習に関する実践
7.各専門分野からの自然保護・保全に関する環境学習への提言
8.提言を生かす環境学習のために
9.環境学種の指針
10.資料

日本の環境保護・保全の歴史は、公害と自然保護の問題という対立
の構図を持つ市民運動が出発点となっており、対立が排除に直結し、
問題解決型の取り組みが弱かった。

環境は世界を主体と環境の二つに分けた時の片方を指す語だが、
環境と主体は同時に存在するもので、自然環境の保護・保全とは、
主体である人の保護・保全も含まなければ成り立たない。

環境教育は、生態学的に維持可能な社会の実現のため、環境と主体
の関係の問題を考えることができる人の育成を目的する。
環境についての知識の伝達に留まらず、環境の中での環境の直接体験、
環境の保全のための働きかけを通して個人レベルでは個性が生かされ、
行動の意欲が湧いてくるように、一人一人が生きがいについて見直す
契機、社会レベルでは主体間の対等性と個性が尊重されるように
決定の仕組みを変えていく力を養う契機を提供するものだ。

という理念に基づいてなされている現場での取り組み、自然保護に
関る市民グループの現状、今後の指針等が書かれていて、いろいろ
考えさせられた報告書でした。

# 読み違えていたらご指摘を。
# 抄録員としての力量が評価されちゃうかも (^^;; 。

ひとつひとつの項目についての感想は、まだきちんと述べることが
できるほど、頭の中が整理できていないのですが、通して読んで、
思ったのは、「環境についての知識の伝達」は比較的容易だけれど、
「環境の保全のための働きかけ」の動機づけ(sense of wonderと関係
するように思われる)となる「環境の中での環境の直接体験」の指導
(?)は難しいだろうなということでした。
時と場を提供することはできるけれど、参加者が直接体験から得た
「エッセンス」のようなものを意識に上らせるサポートをする作業は、
場を提供した側の自身の見直しも、もたらすことになるのだろうな
と思いました。
それが、生きていることの面白さなのかもしれないとも思いました。

# 現実的な動きに直結しない感想で申し訳ありません m(_ _)m 。



▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。