[BlueSky: 3584] Re:3581 環境教育など


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sat, 11 Aug 2001 13:25:14 +0900

こんにちは、葛貫です。

お盆休みが始り、高速道路、新幹線、飛行機等、混雑している
ようですね。

須賀さん:
> ご参考までに、長野県のレッドデータブックの進行状況は長野県自然保護
> 研究所のホームページにありますので、ご覧ください。
> http://www.nacri.pref.nagano.jp/

長野県自然保護研究所のHP、拝見しました。
レッドデータブックと別の話になってしまうのですが、What's newの
コーナーで 紹介されていた哺乳動物学・鳥類学が御専門の方、動物
写真家、劇団の俳優さん、絵本作家、科学ジャーナリストをゲストに
招いて行われる「カヤの平・ブナの森自然劇場」楽しそうですね。

環境教育というと、川なら、水質の調査をしたり、そこに住んでいる
水生昆虫や魚類、藻類等を調査して、どの程度の汚染度に分類される
か見てみようとか、大気汚染の指標として地衣類について調べようとか、
空き缶拾いをしてリサイクル施設の見学とか、水源→浄水場→下水処理
場の間の見学、etc. 問題点を見出し、その科学的・社会学的な解決法
について学ぼう、みたいなものが多いように感じられます。

勿論、それは大切なことなのだと思いますが「トガリィ(トガリネ
ズミ)に会おう〜子どもたちに伝えよう 森の楽しさ すばらしさ〜」
という上記の企画のように、頭の部分だけでなく、全身で森の味わい、
自分の味わったものを表現してみるという体験をしたことがあるか
どうかで、自然とか環境に対する姿勢が変わってくるのだろうなと
思いました。
#陸さんがプロジェクトリーダーをなさった「これからの環境学習の
#あり方の検討と実践の記録」、拝読してみたいなと思いました。

そうそう、HPと言えば、「水処理倶楽部通信」というメールマガジンで
紹介されていた「daphnian labo」というHPのミジンコの実験、面白か
ったです。http://www6.ocn.ne.jp/~daphnia/
丁度、実家にいる時、拝見し、父の水槽が緑色に濁っていたので、
「ミジンコ入れてごらんよ」と言ったら、「全部、金魚に食べられ
ちゃうよ」と申しておりました。金魚の飼育密度、ミジンコの密度、
投餌量等々を、上手く調整すれば、何とかならないのかな、と
思ったのですが、自分の水槽でないので勝手なこともできず、換水
の手伝いもせず(笑)、帰ってきてしまいました。
コンラート・ローレンツの「ソロモンの指輪」という本に、アクア
リウムの話が載っていたことを思い出しました。

本と言えば、「現代日本学原論 2 外国人」筑紫哲也(岩波書店)、まだ、サッと目を通したという程度なのですが、「世界の中の日本」
とか、グローバリゼーションの持つ多面性等を考えるのに良い本だと
思いました。

横山和成さんが書かれた「多様性とは何か 土壌微生物からの視座」
(p.9-12)の中の「サイレンとマイノリティーという存在」にあった、

「多様性を維持するためには、それ自体が熟成するに足るだけのある
期間、強力な競争者からの隔離が必要だったのです。・・中略・・
どの時代においても、システムが生き残るために自らを多様化させ、
その多様さを維持する必要があります。多様性がもたらす変化する
可能性を失ったシステムに残されるのは「絶滅」の二文字であるこ
とは、間違いなさそうです。」

という一節が印象的でした。

個性を熟成させるためには、一律的な教育との間に、ある期間、心理
的・精神的な(?)距離をとることも必要なのかもしれないと思いま
した。そう考えると、オタクとか、引き篭り(過度のものは困るけれ
ど)と呼ばれるものも、ポジティブに評価してよい部分を持っている
のかもしれないと思いました。
その熟成の期間を待ち、見守る親の度量が試されることになるのかな。

まとまりのない雑談になってしまいました。

では。


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